オーガニックコスメの認定

海外のオーガニックコスメ事情

環境先進国ドイツの自然化粧品メーカー

海外においてオーガニックコスメがとくに脚光を浴びている国と言えば、やはり環境先進国ドイツです。

ドイツは、1980年代の終わりに「緑の党」が連立政権の座について以来、国全体が環境について前向きな姿勢をとってきました。その影響は、食品はもちろん、化粧品にも及びました。

現在、ドイツでは、世界的にも知られつつあるナチュラル&オーガニックコスメメーカーが躍進を続けています。いくつかの例をあげると、ドイツ最大の自然化粧品メーカーとして知られる「ドクター・ハウシュカ」、これに続いて「ラヴェーラ」、「ヴェレダ」、「ロゴナ」、「プリマライフ」、「タウトロッフェン」、「マルティナ」などがあります。これらのメーカーは、2001年からスタートした「BDIH(ドイツ医薬品と化粧品商工企業連盟)」の自然化粧品の基準作りにも参加しています。自然化粧品について公の基準ができたのは、このときが世界で初めてのことでした。

2007年に、アイシスガイアネットは、マンハイムにある「BDIH」本部を訪れましたが、会長のヘラルド・デットマーさんは、「当初、『BDIHの自然化粧品の基準を充たす』として参加したメーカーは、16社でしたが、今では参加企業は、アメリカやオーストラリアにも広がり90社を超えようとしています」とのことでした。

化学者ではなく、ハーバリストが作る自然化粧品

アメリカでは、よく知られている自然化粧品として、まず「オーブリーオーガニクス」があげられます。このメーカーは、1967年にハーバリストのオーブリー・ハンプトンによって創設されました。また一人の主婦がたちあげた「クリエーションプロダクツ」も製品数は限られながらも、その手作り感が消費者から支持されています。そのほかアメリカでは数多くの新たな自然化粧品メーカーが生まれ、育ちつつあります。

イタリアでは、あらたなオーガニックコスメメーカーとして注目されているのが「アポディア」です。こちらのメーカーは、厳しいデメター認定をとっている製品ですが、クリームの乳化のために「イナゴマメエキス」を使うなど、天然成分へのこだわりをきわめています。

もちろんもともと化粧品産業が盛んなフランスでもオーガニックコスメへの関心は高まり、「ビオコスメ」などの認証をとるメーカーが出てきています。またもともとエッセンシャルオイルを販売していたメーカーが化粧品を作り始めるという例もあり、たとえば「ヴィアローム」などがあります。このメーカーは、プロヴァンス出身で自然療法家のネリー・グロジャン博士が設立したものです。

「オーブリーオーガニクス」の創設者であるハンプトンは、安全性を考えるのなら「化学者ではなく、ハーバリストが化粧品を作るべきだ」と主張してきました。たしかにその言葉のとおり、総じて世界の自然化粧品メーカーを眺めてみると、自然療法や伝統療法を研究するハーバリストによって設立されたところが多いことも興味深い事実です。

ドイツはもともとハーブ療法がさかんな国であり、化粧品に配合されたハーブの効果についても、医薬品とほぼ同じような表現が認められています。このあたりは、「薬事法」によって、化粧品に使われるハーブの効果を言うことが規制されている日本とはかなり異なる状況です。

アジアやアフリカ、中近東の伝統的な自然化粧品が見直される

アジアや中近東では、伝統的な自然化粧品が今でも使われており、それが現代の視点から見ると、素晴らしいオーガニックコスメと言えるものがあります。たとえば中国の漢方やインドのアーユルヴェーダなど、医学の知識を活かした伝統的なスキンケアがあります。

いくつかの具体的な例をあげるとトルコやシリアでは、昔ながらの製法で造られてきたオリーブ石けん、モロッコのガッスールクレイやローズ水、アフリカのシアバター、インドのカジャルや美容オイルなどがあります。これらの地域ではこれからも昔ながらの自然化粧品が多く再発見され、その価値が見直されていくことが予想されます。

環境保全とオーガニックコスメ

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