コスメの歴史

伝統的な美容植物

エジプトの「コフ」とよく似たものとして、インドにも「カジャル」というアイライナーがあります。「カジャル」の製法は、殺菌力のあるニームやトリファラなどのハーブをギーと呼ばれる無塩バターと一緒に焼いて黒いススを作り、そのススをアーモンドオイルやココナッツオイルで練るものです。「カジャル」は、「デリィヴァリの夜」と呼ばれる11月の「一年でもっとも暗い夜」に女たちが作っていました。「カジャル」はこれもまた目を守るためのものなので、女たちだけではなく、男や子どもたちも使っています。

日本でも植物の効用を利用した化粧品がありました。「紅皿」といわれる杯に赤い色素を塗った口紅は、婦人病を予防し、血行をよくするといわれて紅花が原料でした。

つまり昔の化粧品は、そのひとつひとつの成分がからだにとってもいい植物が選ばれていたのです。

現代のメイク用品の多くが、ただ外見を飾るという機能性しかなく、肌やからだにとっていいものであるかどうかほとんど考慮していないという点で、昔の化粧品は対照的なものでした。

エジプトでよく使われてきたスキンケアのハーブをあげると、カモマイル、キク、ヒヨス、バジル、ギンバイカ、矢車草、チコリなど、今ではおなじみになっているハーブが数多くありますが、それらがヨーロッパに伝わり、医療や美容に使われ続けることとなりました。 インドの伝承医学アーユルヴェーダにもまた、からだを調整する薬用植物の知識にとどまらず、素肌や髪を美しく健康にする化粧品の知識が残されています。とくにニームはアーユルヴェーダでよく使われる植物ですが、現代の科学的データでも多くの薬効が認められています。

また日本でも平安時代には、美容法や健康法をまとめた『医心方』という書が書かれており、ドクダミ、オウバク、ヨモギなど、身近な薬草植物の使い方が記されています。

植物以外の天然美容成分について

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