化粧品の成分

植物以外の天然美容成分について

オーガニックコスメでは、数多くの美容植物のほかに、さまざまな自然界の素材が使われています。たとえばクレイ(粘土)、無機顔料などの無機物由来のもの、ミツロウ、シルク、ラノリン、うぐいすの粉などの生物由来のものなどがあります。ここでは、オーガニックコスメで比較的よく使われている成分を撰んで解説しています。

【クレイ】
クレイとは、ミネラルに富んだ粘土のことです。世界各地によってさまざまな種類があり、住宅用として、そして美容素材として使われてきました。一般にクレイは、肌のデトックス作用にすぐれており、肌のくすみをとったり、毛穴の汚れを除去するのに適しています。 洗顔石けんやクレンジングなどに配合されたり、あるいは水に溶いて、フェイスケア、ヘアケア、ボディケアとして使われます。
▼クレイの例

カオリン:
白色で、天然に産する花崗岩が風化するうちにガスを吸収して変化したものと言われています。パウダー類に配合するとツキをよくしてくれます。乾燥肌のケアにも適しています。
ベントナイト:
天然のコロイド状の粘土で、大量の水を吸収する性質があります。化粧品には、乳化剤、粘結剤などの目的で配合されており、クリーム、乳液、パックなどに配合されます。乾燥肌のケアに適しています。
マリンクレイ:
太古より海底や湖底に堆積した動植物の分解によって出来たクレイです。灰白色から灰色。肌の汚れを吸着する効果にすぐれており、クレンジングやパック剤にも使われています。福島県でとれる「タナクラクレイ」も、このマリンクレイの1種です。

【無機顔料】
オーガニックコスメのメイク用品では、タール系色素ではなく、ベンガラ、酸化鉄、グンジョウ、酸化クロムなど無機顔料が多く使われています。もともと無機顔料は、天然に産する鉱物を粉砕して作られていましたが、不純物を含むことが多いことから、現在は、合成による無機化合物が使用されています。

【そのほかの顔料】
そのほかメイク用品の基材パウダーやパール感としてよく使われているものとして、タルク(滑石)、マイカ(雲母)、シリカなどがあります。「白色顔料」としては、酸化亜鉛、酸化チタンなどがありますが、酸化チタンは、紫外線吸収効果があるので、オーガニックコスメではUVケアクリームに使われています。赤い色素としては、昆虫エンジムシから得られるカルミンがあります

【みつろう】
蜜蜂の巣からとられるミツロウは、オーガニックコスメには欠かせない素材です。 ミツロウはバルサム状のクリームやリップスティックに使われます。ミツロウのほかに、ルージュの硬さを作るのに適した天然ロウとしては、カルナウバロウ、キャンデリラロウなどがありますが、これらは植物からとられたものです。一般の化粧品の場合は、石油原料のワセリンや固形パラフィンがロウとして使われ、リップスティックなど硬度を求められる形状に使われています。

【シルク】
シルクパウダーやシルクローションとして使われています。シルクローションは皮膚を柔軟にし、保湿力を高めます。また最近はシルクの紫外線吸収効果も注目されています。養蚕のシルクは、紫外線A波をカットしてくれます。いっぽうヤサンシルクは、紫外線A波もB波もカットすることができることがわかっています。ただし加水分解したシルクは、ただのアミノ酸になっているので、UV効果はありません。

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