102の旧表示指定成分一覧表

102の旧表示指定成分一覧表

2001年4月に化粧品の全成分表示が義務づけられる以前は、102の表示指定成分をラベルに表示する義務がありました。表示指定成分は「使う人の体質によってまれにアレルギー等の肌トラブルを起こす恐れのある成分」です。全成分表示が始まり、成分を見て商品を選べるようになりましたが、旧表示指定成分がどれなのかはわからなくなりました。旧表示指定成分はなるべく避けたい成分なので、より安全な化粧品を選ぼうとするときの参考にしてください。

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表示成分 危険度 用途 解説
安息香酸およびその塩類 ★★ 防腐殺菌剤 いろいろな製品に使用。静菌力は強いが殺菌力は弱い。皮膚、粘膜、目、鼻、ノドに刺激がある。変異原性、染色体異常の報告あり。
アルキル(C12-14)ジアミノエチルグリシンHCI(塩酸アルキルジアミノエチルグリシン) ★★ 防腐殺菌剤 強い殺菌、脱臭作用を利用して化粧水、ボディパウダーなどに、また洗浄効果、帯電防止効果もあるのでシャンプーなどに使用。発育停滞や白血球減少を起こすという報告も。

表示成分 危険度 用途 解説
イクタモール ★★ 収斂剤 人間の汗の成分のうちのひとつで、毒性は弱いが、高濃度だと皮膚に刺激がある。

表示成分 危険度 用途 解説
ウンデシレン酸およびその塩類 ★★ 防腐殺菌剤 強い殺菌、脱臭作用を利用して化粧水、ボディパウダーなどに、また洗浄効果、帯電防止効果もあるのでシャンプーなどに使用。発育停滞や白血球減少を起こすという報告も。
ウンデシレン酸MEA(ウンデシレン酸モノエタノールアミド) ★★ 防腐殺菌剤 主にシャンプーや石けんに使用。アレルギー性皮膚炎を起こすことも。

表示成分 危険度 用途 解説
エチルPABA(パラアミノ安息香酸エチル) ★★ 紫外線吸収剤 各種日焼け止め化粧品に使用されるが、皮膚に吸収されると逆に紫外線を吸収してしまう。量が多いと発疹や過敏症などを起こすことも。
液状ラノリン ★★ 油剤 ラノリンから液状部分だけを取り出したもの。皮膚によく浸透しうるおいを与える効果がある。特に鉱物油によく溶けるので、乳化安定剤としてさまざまな化粧品に使用。皮膚炎を起こすことも。
水添ラノリン(還元ラノリン) ★★ 油剤 ラノリンを還元(水素添加)して作られる。水を取り込む能力が高く、クリームや口紅などに使用。皮膚炎を起こすことも。

表示成分 危険度 用途 解説
オキシベンゾン-3(オキシベンゾン) ★★ 紫外線吸収剤 UVB、UVAとも吸収し日焼けを防ぐ効果が高いが、皮膚から吸収されると急性致死毒性がある。環境ホルモン物質の疑いあり。

表示成分 危険度 用途 解説
カテコール ★★ 酸化防止剤 カラーリング剤など頭髪用化粧品に使われる。皮膚への腐蝕性があり、ただれを起こす。

表示成分 危険度 用途 解説
クロルヘキシジン2HCI(塩酸クロルヘキシジン) ★★ 防腐殺菌剤 抗筋力が強く、持続性もある。主に液状の化粧品類に使用される。毒性は比較的弱いが、強いアルカリ性のため皮膚、粘膜を刺激することも。
グアイアズレン ★★ 消炎剤 消炎作用と抗菌作用がありパウダー、乳液、石けん、ハミガキなどに使用。紫外線吸収作用もあるため日焼け止めにも用いられる。アレルギー性皮膚炎を起こす人も。
グアイアズレンスルホン酸Na(グアイアズレンスルホン酸ナトリウム) ★★ 消炎剤 炎症を抑える効果にすぐれ、基礎・メイクアップ・毛髪用化粧品などさまざまな用途に用いられる。アレルギー性皮膚炎を起こす人も。
グルコン酸クロルヘキシジン ★★ 防腐殺菌剤 持続性、抗筋力ともに強い。主に液状、乳液状の化粧品に使用。まれに発疹やめまい等の症状が出ることも。突然変異性あり。
クレゾール ★★ 防腐殺菌剤 各種化粧品に用いられるが、皮膚から吸収され、発疹や吹き出物などができることがある。
クロラミンT ★★ 防腐殺菌剤 シャンプー、リンス、石けんなどに使用。皮膚、粘膜を刺激してアレルギー症状を引き起こす。
クロルキシレノール ★★ 防腐殺菌剤 皮膚、粘膜に強い刺激があり、はれ、吹き出物、じんましんなどを引き起こす。また皮膚を腐蝕して毛細血管を損傷、中毒死することもある。発ガン性あり。
クロルクレゾール ★★ 防腐殺菌剤 主にシャンプーや毛髪用化粧品に使用。吹き出物ができたりすることも。
クロルフェネシン ★★ 防腐殺菌剤 主にクリーム類に使用。刺激が強く、アレルギー性皮膚炎を起こす人も。
クロロブタノール ★★ 防腐殺菌剤 皮膚炎を起こすとの報告あり。ベビーオイルに使われることがあるので注意。
5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン、メチルクロロイソチアゾリノリン ★★ 防腐殺菌剤 抗菌作用があり、あらゆる化粧品に用いられる。毒性は比較的弱い。
クロロフェノール(パラクロルフェノール) ★★★ 防腐殺菌剤 はれ、吹き出物、じんましんなどを引き起こすほか、皮膚や粘膜を腐蝕して毛細血管を損傷させるなど、強い障害を起こす。皮膚から吸収されて中毒死することも。発ガン性あり。
クロフルカルバン(ハロカルバン) 防腐殺菌剤 さまざまな化粧品に使用。刺激は比較的弱い。

表示成分 危険度 用途 解説
酢酸トコフェロール(酢酸dl-α-トコフェロール) 酸化防止剤 合成のビタミンE。皮膚に対しては血行促進剤としても利用される。まれにアレルギー性皮膚炎を起こす人も。
酢酸ラネス(酢酸ポリオキシエチレンラノリンアルコール) 界面活性剤 界面活性剤・乳化剤としても利用される。アレルギー性がある。
酢酸ラノリン ★★ エモリエント剤 鉱物油によく溶けるためベビーオイルなどに使用。口紅、石けん、シャンプーなどにも添加される。皮膚炎を起こすことも。
酢酸ラノリル(酢酸ラノリンアルコール) ★★ エモリエント剤 エモリエント効果もあるためクリームなどに使用。皮膚炎を起こすことも。
サリチル酸およびその塩類 ★★ 防腐殺菌剤 角質溶解剤としても育毛用とニックなどに使用。皮膚から吸収されやすく、発疹ができたりすることも。染色体異常を誘発するとの報告あり。
サリチル酸フェニル ★★ 紫外線吸収剤 皮膚から吸収されやすく、また皮膚、粘膜への刺激も強く発疹を起こすことがある。

表示成分 危険度 用途 解説
ジステアリルジモニウムクロリド(塩化ジステアリルジメチルアンモニウム) ★★ 界面活性剤 柔軟効果、帯電防止効果があるため、主に毛髪用に使用。刺激性、毒性は弱い。
シノキサート ★★ 紫外線吸収剤 UVBを吸収する。日焼け止め化粧品に使用されるが、皮膚に対し刺激がある。アレルギー性発疹を起こすことも。
ジフェンヒドラミンHCI(塩酸ジフェンヒドラミン) ★★ かゆみ止め 代表的な抗ヒスタミン剤で、シャンプー、リンスなどに使用。皮膚に過敏反応を引き起こすことがある。
シメン-5-オール(イソプロピルメチルフェノール) ★★ 防腐殺菌剤 酸化防止剤、収斂剤、紫外線吸収剤としても利用さるが、少量でも皮膚から吸収され細胞機能を破壊する。中毒死することも。発ガン性あり。
臭化ドミフェン 防腐殺菌剤 あらゆる種類の化粧品に利用される。界面活性剤としても用いられる。毒性は比較的弱い。
ショウキョウエキス(ショウキョウチンキ) 毛根刺激剤 ショウキョウは生姜のこと。生姜の根茎から得られる。毛根、頭皮を刺激し、またかゆみを止める効果もあり、頭髪用品や石けん、化粧水、パックなどに使用。皮膚への刺激あり。

表示成分 危険度 用途 解説
ステアラルコニウムクロリド(塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム) ★★ 界面活性剤 毛髪によく吸着するので主にリンスに使用。強い殺菌力があり消毒用洗浄剤としても用いられる。通常配合されている濃度では毒性は弱い。
ステアルトリモニウムクロリド(塩化ステアリルトリチルアンモニウム) ★★ 界面活性剤 毛髪に吸着して柔軟作用、帯電防止作用があるので主にリンスなどに使用。クリーム、乳液などにも用いられる。通常配合されている濃度では毒性は弱い。
ステアリルアルコール 界面活性剤 皮膚を保護し、なめらかにする。また光沢を与えクリームを白っぽく見せる効果があるのでクリームに使用。毒性は比較的弱い。

表示成分 危険度 用途 解説
セタノール ★★ 界面活性剤 マッコウ鯨油、あるいはヤシ油か牛脂から作られる。クリームや乳液を安定させる。エモリエント効果があり、クリームに入れると光沢を増し白色にする。アレルギーを引き起こすことも。
セチル硫酸Na(セチル硫酸ナトリウム) ★★★ 界面活性剤 洗浄力が高く、よく泡立つので主にシャンプーにしよう。皮膚、粘膜を刺激する。ネズミの実験では受精卵が死亡するとの報告あり。
セチルポリジニウムクロリド(塩化セチルピリジニウム) ★★ 防腐殺菌剤 陽イオン性界面活性剤でもある。皮膚や粘膜、目を刺激し、粘膜を壊死させてします。
セテアリルアルコール(セトステアリルアルコール) 界面活性剤 ステアリルアルコールとセタノールを混合したもの。性質も同じで、クリームや口紅などに使用。毒性は比較的弱い。
セトリモニウムクロリド(塩化セチルトリメチルアンモニウ) ★★ 界面活性剤 殺菌・洗浄・乳化・帯電防止・髪の柔軟性を上げるなどの効果があり、主に毛髪用製品に使われる。皮膚や粘膜、目を刺激し、粘膜を壊死させる。
セトリモニウムブロミド(臭化セチルトリメチルアンモニウム) 界面活性剤 いろいろな製品に使用。制菌力は強いが殺菌力は弱い。皮膚、粘膜、目、鼻、ノドに刺激がある。変異原性、染色体異常の報告あり。
セラック 皮膜型成剤 カイカラムシの一種が樹液を吸って分泌する樹脂を精製したもの。主に頭髪用のスプレー、カラーリング剤またブロウライナーなどに使用。毒性は比較的弱い。

表示成分 危険度 用途 解説
チモール ★★ 防腐殺菌剤 医薬品にも使われるほど殺菌力が強く、シャンプー、ハミガキなどに用いられる。かゆみ止め効果もあるためヘアトニックなどにも使用。刺激があり、アレルギーを起こす場合も。
直鎖型アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸Na ★★★ 界面活性剤 油汚れを落とす力が非常に強く、シャンプー、石けんなどに使用。脂肪を取り除くので皮膚が荒れる。主婦湿疹の原因物質と言われている。
チラム ★★ 防腐殺菌剤 石けん、シャンプーに使用。皮膚、粘膜および胃を刺激する。アレルギー性の湿疹が起こるとの報告あり。突然変異性があるとの実験結果も。

表示成分 危険度 用途 解説
デヒドロ酢酸およびその塩類 ★★ 防腐殺菌剤 化粧品では防腐・防カビ剤として用いられる。毒性は比較的弱い。外国ではほとんど使われない。
天然ゴムラテックス ★★ 被膜剤 化粧品では防腐・防カビ剤として用いられる。毒性は比較的弱い。外国ではほとんど使われない。

表示成分 危険度 用途 解説
トウガラシエキス(トウガラシチンキ) 毛根刺激剤 血管を広げて血液の流れを良くする、炎症を鎮めたり痛みを抑えたりする効果がある。シャンプーやリンスなどに用いられるが、皮膚への刺激は強い。
トコフェロール(dl-α-トコフェロール) 酸化防止剤 ビタミンE効果が得られる。皮膚を角化し、また脂質の酸化で皮膚が老化するのを抑える目的で化粧品に配合される。毒性は比較的弱い。
トラガント ★★ 増粘剤 半砂漠地帯の小潅木から採れる樹液。水を加えるとゲル状粘液になる。増粘剤、被膜剤、乳化剤としてクリーム類、リキッドファンデーションなどに使用。アレルギーや皮膚炎を起こすことも。
トリクロサン ★★ 防腐殺菌剤 安全性の高い抗菌剤としてさまざまな化粧品に用いられているが、動物実験では胎児の奇形などの報告がある。皮膚の消毒剤としても使用される。環境ホルモン物質の疑いあり。
トリクロカルバン(トリクロロカルバニリド) ★★ 防腐殺菌剤 主に石けん、シャンプー、デオドラント用品に使用。皮膚を刺激し、アレルギー反応を起こす人も。メトヘモグロビン血症を起こすとのデータあり。
ドロメトリゾール(2-(2-ヒトロキシ-5-メリルフェニル)ベンゾトリアゾール) 紫外線吸収剤 各種日焼け止め化粧品に使用。アレルギーや黒皮症を起こすとして日本では使われなくなった。

表示成分 危険度 用途 解説
ニコチン酸ベンジル 毛根刺激剤 ビタミンEと同様の作用がある。毛根、頭皮を刺激し、かゆみ止め効果もあるので、ヘアトニックなどに使用。発疹、食欲不振、肝障害などが起きるとの報告あり。

表示成分 危険度 用途 解説
パラベン類(パラオキシ安息香酸エステル) ★★ 防腐殺菌剤 多くの化粧品に使用。アレルギー性湿疹や皮膚炎を起こす人も。環境ホルモン物質の疑いあり。

表示成分 危険度 用途 解説
ヒドロキシメトキシベンジルノミナド(ノナン酸バニリルアミド) 毛根刺激剤 毛髪用品に使用。毒性は比較的弱いが、動物実験では内臓に障害を起こすとのデータあり。
ピロガロール ★★★ 染色剤 主にカラーリング剤に使用。酸化防止効果もある。刺激が非常に強く、発疹や色素沈着を起こすことがある。皮膚から吸収されて中毒死することも。

表示成分 危険度 用途 解説
フェニルフェノール(オルトフェニルフェノール) ★★ 防腐殺菌剤 防カビ殺菌力が強い。濃度によっては皮膚、粘膜を腐蝕する。変異原性、発ガン性あり。環境ホルモン物質の疑いも。
フェノール ★★★ 防腐殺菌剤 強力な殺菌消毒力があり、主にヘアトニック、ニキビ用化粧水などに使用。わずかでも発疹を生じさせ、また皮膚、粘膜を腐蝕して細胞を殺してします。皮膚から吸収されて中毒死することも。発ガン性あり。
フェノールスルホン酸亜鉛(パラフェノールスルホン酸亜鉛) ★★★ 防腐殺菌剤 強力な殺菌消毒力があり、主にヘアトニック、ニキビ用化粧水などに使用。わずかでも発疹を生じさせ、また皮膚、粘膜を腐蝕して細胞を殺してします。皮膚から吸収されて中毒死することも。発ガン性あり。

表示成分 危険度 用途 解説
ベヘントリモニウムクロリド(塩化アルキルトリメチルアンモニウム) ★★ 界面活性剤 毛髪を柔軟にして帯電を防ぐ効果があり、リンスなどに使用。殺菌力が強いので消毒用洗浄剤として使われる。神経系への影響や、内臓のけいれんなどを引き起こすとのデータあり。
ベンザルコニウムクロリド(塩化ベンザルコニウム) ★★ 防腐殺菌剤 陽イオン性界面活性剤でもあり強い殺菌力があり。高濃度では毒性、皮膚への刺激性がある。目に入るとアレルギー性結膜炎を起こすとの報告も。
ベンゼトニウムクロリド(塩化ベンゼトニウム) ★★ 防腐殺菌剤 陽イオン性界面活性剤で強い殺菌力、防臭作用がある。さまざまな化粧品に使用される。毒性は比較的弱い。
ヘキサクロロフェン ★★ 防腐殺菌剤 皮膚過敏症を起こす場合がある。色素沈着を起こすとの報告も。動物実験では少量で脳細胞障害を確認。成人は大丈夫だが、小児の場合は吸収され毒性がある。
ベンジルアルコール ★★ 油分 主にシャンプー、石けんに使用。かゆみ止め作用もある。弱い香りがあり香料としても使われる。皮膚、粘膜に対する刺激、腐食性もあり。強いアレルギーを起こす場合も。

表示成分 危険度 用途 解説
没食子酸プロピル ★★ 酸化防止剤 抗酸化力が強く、ほかの酸化防止剤、金属イオン封鎖剤とともに使われることが多い。主に油脂を含む化粧品全般に使用。皮膚刺激性あり。染色体以上を引き起こすとの報告も。
ポリオキシエチレンラノリン、PEGラノリン ★★ 界面活性剤 乳化剤としての働きもあり、乳液、クリーム類、メイクアップ用品などに用いられる。皮膚を刺激し、肌荒れを起こすことも。
ホルモン(エキストラジオール、エチニルエストラジオール、エストロンなど) ★★★ ホルモン剤 発ガン性のあるものが多い上、一般に呼吸困難や過敏症状、不正出血などの重大な副作用がある。

表示成分 危険度 用途 解説
マメハンミョウエキス(カンタリスチンキ) ★★ 毛根刺激剤 マメハンミョウという虫が原料。かゆみを止め、毛根と頭皮を刺激する作用がある。皮膚、粘膜を刺激する。

表示成分 危険度 用途 解説
ミリスチン酸イソプロピル 油剤 皮膚によく浸透し油っぽさを感じさせず、またクリームなどに光沢を与えるので、ファンデーション、マスカラ、洗顔料、シャンプーなどに使用。毒性は比較的弱い。

表示成分 危険度 用途 解説
メチルイソチアゾリンオン(2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン) 防腐殺菌剤 抗菌作用があるため各種化粧品に使用。毒性は比較的弱い。

表示成分 危険度 用途 解説
ラウリルトリモニウムクロリド(塩化ラウリルトリメチルアンモニウム) ★★ 界面活性剤 防腐殺菌剤、帯電防止剤としての効果もあり、リンスに使われることが多い。毒性は弱いが、神経系に影響が出たり、悪心、内臓のけいれんなどを引き起こすとのデータも。
ラウリルイソキノリニウムブロミド(臭化アルキルイソキノリニウム) 防腐殺菌剤 フケ、かゆみの原因となる菌に特に有効なため、シャンプー、リンスなどに使用。毒性は比較的弱い。陽イオン性界面活性剤と併用される可能性が高い。
ラウレス硫酸Na(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム) ★★★ 界面活性剤 特にシャンプーでは最もよく使われる界面活性剤。皮膚への刺激があり、アレルギーを起こすことも。動物実験では受精卵の死亡率が高い。
ラネス(ポリオキシエチレンラノリンアルコール) ★★ 界面活性剤 性質は前項のポリオキシエチレンラノリンとほぼ同じ。さまざまな化粧品類に用いられる。アレルギーを起こすことも。
ラウリル硫酸TEA、ラウリル硫酸Na(ラウリル硫酸塩類) ★★★ 界面活性剤 クレンジング剤や石けん、シャンプーなどに使用。脱脂力が強く皮膚が荒れる。実験では受精卵の死亡率が高い。発ガン性の疑いあり。
ラウロイルサルコシン、ラウロイルサルコシンNa 防腐殺菌剤 陽イオン性界面活性剤で、化粧品には洗浄・殺菌・乳化剤として、洗顔料やシャンプー、ハミガキなどに使用される。アレルギーを起こす人も。
ラノリン ★★ 油剤 羊毛についている脂を精製したもの。湿潤性、乳化性にすぐれている。人間の皮脂に使いと言われているが、匂いがあり、アレルギーを起こしやすい。この欠点を取り除くために不純物を除去したものも。
ラノリンロウ(硬質ラノリン) ★★ 油剤 ラノリンから液状ラノリンを取り除き、固体部分だけを取り出したロウ状のもの。口紅などに使用。皮膚炎を起こすことも。
ラノリンアルコール ★★ 油剤 ラノリンを加水分解、精製して作られる。保水性や乳化性が高く、各種化粧品に使用。酸化しやすいので酸化防止剤と併用されることが多い。刺激を感じる人も。
水添ラノリンアルコール(水素添加ラノリンアルコール) ★★ 油剤 ラノリンアルコールも安定さえるために水素を添加したもの。乳化性がよく製品の状態や見た目を改善するためさまざまな化粧品に使用。皮膚炎を起こすことも。
ラノリン脂肪酸イソプロピル ★★ 油剤 もとはペースト状の物質だが、皮膚に塗ると液状になり、ツヤ、のびがよい。乳化安定剤として各種化粧品に使用。アレルギーを起こすことも。
ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール(ラノリン脂肪酸PEG) ★★ 界面活性剤 乳化性にすぐれていて化粧品全般に広く使われる。アレルギーを起こす人も。

表示成分 危険度 用途 解説
レゾルシン ★★★ 防腐殺菌剤 主に毛髪用品に使用。角質剥離の目的でも使われる。皮膚、粘膜への刺激が強く、アレルギーを起こすことも。重い腎臓障害などを起こすとのデータあり。発ガン性の疑いも。

表示成分 危険度 用途 解説
ロジン ★★ 増粘剤 松ヤニのこと。接着剤としてマニキュアやヘアスプレーなどに、また脱毛剤、石けんなどに使用。皮膚、粘膜を刺激する。アレルギーを起こすことも。

英数字

表示成分 危険度 用途 解説
BHT(ジブチルヒドロキシトルエン) ★★★ 酸化防止剤 皮膚炎、過敏症を起こすことがある。アレルギーのほか血小板の機能障害や脱毛、変異原性などの報告も。発ガン性の疑いあり。
BHA(ブチルヒドロキシアニソール) ★★★ 酸化防止剤 動物性の油の酸化防止にすぐれ、化粧品全般に作用。毒性は比較的弱いが、発ガン性も疑いがあり、環境ホルモン物質との指摘も。
DEA(ジエタノールアミン) ★★★ アルカリ剤 脂肪酸と反応させ、乳化剤として用いられる。用途や性質はトリエタノールアミンと同じ。目や皮膚、粘膜を刺激する。皮膚から吸収され肝臓や腎臓の障害が起こることも。発ガン性の疑いあり。
DIPA(ジイソプロパノールアミン) ★★★ アルカリ剤 化粧品の酸性度を調整するために用いられるが、皮膚障害が起きることがある。保存剤、防カビ剤としての働きもあり、あらゆる種類の化粧品に使用される。
DMDMヒダントイン(1,3-ジメチロール-5,5-ジメチルヒダントイン) 防腐殺菌剤 さまざまな化粧品に使用。毒性は比較的弱い。
EDTA(エデト酸およびその塩類) ★★ 金属イオン封鎖剤 ミネラル分による変質を防止する。ほかにも酸化防止、変色防止、殺菌、石けんや化粧水を透明にするためなど、多くの化粧品に使用。皮膚、粘膜、目を刺激し、アレルギーを誘引する。
N,N”-メチレンビス[N`-(3-ヒドロキシメチル-2,5-ジオキソ-4-イミダゾリジニル)ウレア] 防腐殺菌剤 各種化粧品に使用される。毒性は低いが人によってはアレルギーを起こす場合がある。(別名イミダゾリジニルウレア)
PG(プロピレングリコール) ★★ 保湿剤 グリセリンに似ているがさっぱりとして感触が良いためクリームや乳液などに使用。乳化剤、溶剤、殺菌剤としても用いられる。接触性皮膚炎を起こすことも。
PEG(ポリエチレングリコール) ★★★ 界面活性剤 乳化剤としての働きもあり、クリーム、乳液、石けん、シャンプーなどに使用。毒性は比較的弱いが、不純物には強い毒性があり、発ガン性、発ガンを促進する作用が報告されている。
TIPA(トリイソプロパノールアミン) ★★★ アルカリ剤 化粧品の酸性度を中和させるために使用。脂肪を取り除く作用があるので、皮膚が乾燥し、ひび割れや肌荒れを起こすことも。
TEA(トリエタノールアミン) ★★★ アルカリ剤 化粧品全般に使用。石けんや界面活性剤の原料として、また保湿剤として用いられる。皮膚から吸収されアレルギー症状を起こしたり、肝臓や腎臓を損傷することがある。発ガン性の疑いあり。
青色○号、赤色○号、黄色○号、アゾ色素、キサンチン色素など ★★ 着色剤 タール色素。発ガン性、変異原性があるものが多い。アゾ色素、キサンチン色素には特に強い毒性あり。赤色202号はよく使われるが、アレルギーを起こす確率が高い。