環境省が注意を呼び掛けている人体と環境に有害な化学物質は、化粧品や洗剤にも使われています。
このたび日本オーガニックコスメ協会は、化学物質とその用途について解説する冊子「PRTR法の成分と用途」を制作することにしました。
この制作編集作業にはより多くの方々にご参加して頂き、広く化学物質について伝えていく形にしたく、ぜひ皆様のご参加ご協力をお待ちしています。
身近にある、危険な化学物質を使わないようにするために
「PRTR法」では、世界的に認められている人体と環境に有害な化学物質(第1種指定物質及び第2種指定物質)をリスト化しています。
実は家庭で使われている日用品(洗剤、化粧品、殺虫剤、園芸用の農薬など)でもこのリストに掲載されている有害な化学物質が数多く使われていることをほとんどの消費者は知りません。
現在、化学物質の蔓延によってアレルギーや各種の癌などが増加していますが、これを予防するには、危険な化学物質について消費者に知ってもらい、できる限りそれらを含んだ製品を「買わない、使わない」ように促すことが求められます。
そのために日本オーガニックコスメ協会は、冊子「PRTR法の成分と用途」を作成することにしました。
「PRTR法の成分と用途」の冊子制作編集に関心がある方は、ぜひご参加ご協力ください。
冊子「PRTR法の成分と用途」制作編集の協力のお申し込みはこちらから
具体的な作業の詳細等については別途ご連絡差し上げます。
参照「PRTR法」についての詳細
- ◆「PRTR法」とは、政令で指定された法規で、環境省が管理運営をしています。人体や環境において有害と見なされた化学物質をリスト化して公表するとともに、ある程度の大きな企業に、使用量と排出量について報告することを義務付けています。
- ◆第一種指定化学物質とは、
難分解性、高蓄積性及び長期毒性又は高次捕食動物への慢性毒性があることが明らかな化学物質です。 こちらは現在、515物質が指定されています。
そのうち、発がん性の懸念が高いなど、特に深刻な障害を もたらす物質、あるいは強い生態毒性を持ち、動植物の生育に 支障を及ぼす可能性が特に高い物質を「特定第一種指定化学物質」として23物質が指定されています。 - ◆第二種指定化学物質とは、広範な地域の環境中に残留し、人又は生活環境動植物への被害を生ずるおそれがあると認められる化学物質です。こちらは現在、134物質がありますが、危険度は第一種特定化学物質のほうが高いと見なされています。
https://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/law/prtr/seirei4.html