
年々、環境中に蓄積し続ける化学物質が健康をおびやかしている

毎年、世界中で新しく開発されている化学物質は、1万とも2万とも言われており、その数は年を追うごとに増え続けています。
このような状況では、新しい化学物質について調査機関がその安全性について、十分な判断を行うのは難しく、おびただしい量の化学物質の安全性が確認されないまま、使用が許可され、日用品や化粧品にも使われているという不安な現状があります。

化粧品の化学物質は、使う人の素肌と健康にダメージを与えるだけではなく、使い終わった後もあらゆる生態系の健康を脅かし、自然環境を破壊している問題が浮上してきています。
そうした問題は、たとえば世界各地の海沿いのリゾート地で、UVクリームの使用の禁止条例が出されていることからも伺われます。
そのような現状にあって、一人ひとりの消費者が、有害な化学物質を使った化粧品を「購入しない、使わない」ことで、自らの健康を守るとともに、さらに環境汚染を防ぐことに貢献できます。
環境省が管轄する「PRTR法」では、環境と人体に対して明らかに有害な515種類の化学物質を「第一種指定化学物質」としてリスト化しています。これらの化学物質は、工場だけではなく、身近な私たちの生活の中にも入りこんでいます。

たとえば洗浄成分の合成界面活性剤である、「ラウリル硫酸ナトリウム(アルキル硫酸エーテルナトリウム)」は、「PRTR法」において「第一種指定化学物質」であるとされながらも、シャンプー、歯磨き粉、洗剤にと、広く一般的に使われ続けています。そのほかにも6種類の合成界面活性剤が、「第一種指定化学物質」として指定されています。
また2023年には、「酸化セリウム」が新たに「第一種指定化学物質」として有害化学物質のリストに入りました。「酸化セリウム」は、紫外線をカットする成分として、オーガニックコスメにも使われるようになりましたが、安全性に対する見解が一転して、粉塵の吸収による肺障害や、水質汚染になることなどの有害性が報告されるようになったためです。

このたび生活に入り込んでいる化学物質を出来る限り避けるために「PRTR法の検索表」が様々な方々の協力によって製作されました。この表の検索ワードとして、化粧品やシャンプーなどに使われている合成界面活性剤、香料、そのほかの成分などがありますので、ぜひご活用して、本当に安心安全なスキンケアライフに役立ててください。
JOCA日本オーガニックコスメ協会


