美しく健康な素肌を守るために、 本物のオーガニックコスメを選べる力をつけたい、 そして仕事にも活かしたい人のための講座です。

デザインではなく、本当の中身を知って、化粧品を選んでいますか?

素肌と体の健康のために、食事はオーガニックやナチュラルにこだわっていても、化粧品となると、合成成分が配合された化粧品やシャンプーを使っている人が多いのが現状です。

何故でしょうか?

それは化粧品の全成分を見ても、難解な化学成分名がずらりと並んでいて、それらがいったい何から作られているのかがわからないからです。

そのためほとんどの方が化粧品は、デザインやうたい文句で選んでおり、本当の中身をよく知らないまま、何年も使うこととなります。

多くの肌トラブルの原因は、化粧品の合成成分

しかし現代の化粧品には、実に数多くの合成成分が使われています。それらの合成成分は、乾燥肌やシミ、くすみ、敏感肌など、様々な素肌トラブルの原因となっています。

そのように化粧品の合成成分の害が表れるのは素肌だけではありません。化粧品の合成成分は、「経皮毒」となることも多いので、体にも影響を及ぼしています。体内に蓄積した合成成分は、アレルギーや免疫力の低下の原因となります。

本当に安心安全なコスメを選べる力が、素肌と健康を守る

この講座は、天然100%、本当に安心安全なオーガニックコスメを選べる力をつけるためのものです。

そのために、化学者、化粧品製造会社の開発者、化粧品原料会社、皮膚科医、生物学の教授など、オーガニックな視点を持つさまざまな分野の専門家が協力して、化粧品とその成分、歴史、製造方法など、誰もが理解できるように教材を作りました。

さらに現在、世界にさまざまなオーガニックコスメ認証マークがありますが、それらの基準の違いなどについても学ぶことができます。
化粧品の中身を知って、本当に安心安全な製品を選べる力をつけることは、健やかな生活と長い人生において、いつまでも美しく健康な素肌を保ち、そして体を守るために必要なことです。

また本当に安心安全な化粧品を選べる知識は、自身だけではなく、家族や周囲の人々の、素肌と健康を守るためにも必要なことです。

講座で得た知識を、仕事に、ブランド作りに活かす

現在、コスメショップやサロンで働いている方々にとって、お客様にオーガニックコスメの正しい情報を伝えていくことは、揺るがない信頼を築くことにもつながります。

また新たにオーガニックコスメブランドを立ち上げたいと考える方や会社も増えていますが、そんなときにも講座で得た知識は役立ちます。本当に安心安全なオーガニックコスメを作るためにどんな乳化剤や防腐剤などを使用すればいいのかなどの詳細を学ぶことができるからです。

「日本オーガニックコスメ協会」は、「JOCAオーガニックコスメ・アドバイザー講座」を通じて、真に安心安全なオーガニックコスメのさらなる普及を目指しています。真に安心安全な化粧品を選べる人、そして作る人が増えることは、素肌の健康と、そして地球環境を守ることにもつながります。

» JOCAオーガニックコスメ・アドバイザー講座の詳細はこちら

JOCAマーク 天然成分100%のオーガニックコスメを選べるように 「日本オーガニックコスメ協会」が作りました。

オーガニックコスメ推奨品マーク

JOCAマーク
天然成分100%のオーガニックコスメを選べるように
「日本オーガニックコスメ協会」が作りました。

JOCAマークは、天然成分100%オーガニックコスメの目印

「成分はわからないけれど、本物のオーガニックコスメを使いたい」。
そう考える方は、ぜひJOCAマークを目印にして、化粧品を選んでください。

JOCAマークは、「日本オーガニックコスメ協会」によって厳格な審査をし、その製品が天然成分100%であることを保証するものです。

ヨーロッパのオーガニックコスメ認証マークがついていても合成成分フリーではない。

最近は、オーガニックコスメに人気が出ているため、いろいろなメーカーがオーガニックを売りにした商品を販売しています。

でも全成分をよく見てみると、数多くの合成成分が使われていて、これがオーガニックコスメ? と疑問をもたざるを得ない製品があふれています。

あいまいなオーガニックコスメが蔓延している現状にあって、「ヨーロッパの認証マークがついているオーガニックコスメなら信用できるのでは?」。

当然ながらそんな意見が出てくるわけですが、残念ながらヨーロッパの認証マーク基準も天然成分100%というわけではありません。

現在、ヨーロッパのコスメ認証基準では、「安息香酸Na」や「ソルビン酸K」など、石油由来の合成防腐剤も「使用可」になっており、決して完全に合成成分フリーというわけではありません。さらに気になることは、これらの合成防腐剤は、以前に日本でアレルギー性が指摘された「102種類の旧表示指定成分」に入っていたことです。

ヨーロッパのコスメ認証基準で使用が認められている石油由来合成成分
配合目的 成分名 原料
合成界面活性剤 コカミドプロピルベタイン
アルキルアンホアセテート/ジアセテート
アルキルグルコシドカルボン酸
石油+植物
石油+植物
石油+植物
防腐剤&殺菌剤(旧表示指定成分) 安息香酸およびその塩類
ソルビン酸およびその塩類
サリチル酸およびその塩類
デヒドロ酢酸およびその塩類
ベンジルアルコール
石油(表示指定成分
石油(表示指定成分
石油(表示指定成分
石油(表示指定成分
石油(表示指定成分
エモリエント剤 炭酸ジカプリリル
ラウリル酸ヘキシル
石油+植物
石油+植物
増粘剤 カルボキシメチルセルロース(セルロースガム) 石油+植物
帯電防止剤、増粘剤 グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド 石油
帯電防止剤 ジステアロイルエチルジモニウムクロリド 石油+植物
キレート剤 グルタミン酸ニ酢酸四ナトリウム 石油+植物

(注)この表に記載されている(表示指定成分)とは、日本の旧厚生省が、アレルギー性があるという理由で、容器への表示義務を定めた102種類の化粧品成分です。

「日本オーガニックコスメ協会」が、JOCAマークを作った)

2011年、「日本オーガニックコスメ協会」は、国際会議に参加した際、ヨーロッパのオーガニックコスメ基準が天然成分100%ではないことを知りました。その基準は、石油由来の合成成分を2%使用することができるというものでした。しかし石油由来の合成成分は、人体と環境を汚染する懸念があります。

今後、ヨーロッパ発のコスメ認証基準が世界中に大きな影響を及ぼすことが予想されたので、「日本オーガニックコスメ協会」は、より厳しいコスメ基準を作ることが必要と考えました。

そして2015年、天然成分100%をベースにしたJOCA基準とJOCAマークを作りました。

現在、JOCAマークを取得している製品を作っているメーカーは41社。年々、新たな申請メーカーが増え続けています。そのように、天然100%でオーガニックコスメを作り、市場で販売することは現実的に可能なのです。とくに日本では、天然成分100%のオーガニックコスメの製造技術が世界的にも進んでいます。

今後、「日本オーガニックコスメ協会」は、ヨーロッパのコスメ認証基準よりも厳しい、天然成分100%のオーガニックコスメ基準を、日本から世界に向けて積極的に発信していく活動に力を入れていきます。

その活動によって、日本のオーガニックコスメの素晴らしさをより広くアピールできるとともに、人の健康とそして地球環境を守る上でも大きく貢献できると考えています。

日本オーガニックコスメ協会

JOCAオーガニックコスメ・セラピストの水町三穂さんが、 単行本「アート手ごねせっけんと森の暮らし」を出版しました。

出版社 BABジャパン 定価 1780円(税込)

JOCAの講座を受講した方が、その後、どんな活動をしているのかとよく気になります。

セルフビルドの母屋

オーガニックサロンをオープンしたり、コスメ相談セミナーを開催したり、オーガニックコスメショップで働いていたりと、様々な人がいます。

先日、受講された方の一人から「本を出版しました」と言うお知らせが届きました。

自然への愛があふれた、とても素敵な本だったので、「日本オーガニックコスメ協会」のサイトで紹介させて頂くことにしました。

森の中のコンサート「妖精舞踏音楽会」

八ヶ岳の自然豊かな里山に住む水町三穂さん。森の暮らしの中で得たインスピレーションを活かしながら、音楽活動や石けん作りを楽しむクリエーターです。

三穂さんは、2018年に、「日本オーガニックコスメ協会」認定の「JOCAオーガニックコスメ・セラピスト資格」を取得しました。だからこそ手作り石けんも徹底してナチュラル素材にこだわっています。

ピンククレイ入りのマカロンソープ

この本には、木、鳥、虫のおしゃべり、花や人々の笑い声、季節ごとに移りゆく野草、美しい朝日や星空、そんなふうに豊かな自然とともに生き、そして作る喜びがあふれています。

昨今は、自然の中の暮らしに憧れる人が増えていますが、そんな人にぜひ手にとって頂きたい本です。

傍にあるだけで、何故か心までがほっと温かくなる一冊です。

単行本「アート手ごねせっけんと森の暮らし」には、自然からの贈り物と創作が詰まった写真がいっぱい! 他にもたくさんのわくわくする写真が掲載されています。

日本オーガニックコスメ協会 水上洋子

春の森の散歩道 

愛らしいフラワーソープ

薔薇の花の石けん

自家栽培ハーブのオリジナルティーブレンド

JOCAマークを取得するためのオーガニックコスメ・セミナー  天然成分100%のオーガニックコスメ製造のポイント

JOCAマークを取得するためのオーガニックコスメ・セミナー
天然成分100%のオーガニックコスメ製造のポイント

  • 日時 1月21日(金)15:00~17:00
  • 参加対象者 メーカー、化粧品製造会社、ブランド企画者
  • 参加費用 5,000円(税別)
  • オーガニックコスメ推奨品マーク

内容

15:00~15:30
  • 世界のオーガニックコスメ認証マークの現状
  • JOCAマークを取得するには
15:30~16:30
  • 天然成分100%のオーガニックコスメ製造のポイント
  • 天然成分の防腐剤、天然成分の界面活性剤について
  • 植物エキスの抽出溶剤について
16:30~17:00
  • 質疑応答

セミナー趣旨

2007年設立以来、「日本オーガニックコスメ協会」(一般社団法人)は、安心安全なオーガニックコスメを普及する活動を続けてきました。

「日本オーガニックコスメ協会」が定めたJOCA基準は、世界のコスメ認証基準と比較しても最も厳しいもので、天然成分100%であることがベースになっています。

「日本オーガニックコスメ協会」が、そのように厳しいJOCA基準を定めるにいたるには、次の経緯があります。

2011年、ヨーロッパのコスメ認証団体が国際会議でコスメ認証基準を発表しましたが、その会議に「日本オーガニックコスメ協会」も参加しました。その基準では、いくつかの石油由来合成成分の使用が認められていたことに「日本オーガニックコスメ協会」は疑問を抱きました。とくに気になったのは、日本の旧厚生省がアレルギー性を認めた「102種類の表示指定成分」に入る合成防腐剤の「安息香酸Na」、「ソルビン酸K」なども「使用可」だったことです。

「日本オーガニックコスメ協会」は、オーガニックコスメに対する消費者の信頼を維持するために、より厳しい、一切の合成成分の使用を認めないコスメ認証基準も必要と考え、2015年、独自で、JOCAコスメ基準を定め、JOCAマークを作りました。

オーガニックコスメ推奨品マーク

天然成分100%という基準はたんなる理想ではありません。日本のコスメ製造技術の現状を踏まえたものであり、そのような製造技術こそ世界に普及する価値があると考えたことが根拠になっています。

天然成分100%でコスメを仕上げる技術は、日本が世界に先駆けて達成している製造技術です。同時にその製造技術は、消費者の健康に貢献するだけではなく、地球環境保全にも役立つものです。SDGsでも掲げられている地球環境保全は、21世紀の重要なテーマです。

近年、UVクリームがサンゴ礁にダメージを与えていることは、世界的に問題となっていますが、化粧品の合成成分もまた環境汚染となることを示しています。今後、天然成分100%のオーガニックコスメは環境を守るうえでもぜひとも必要なものなのです。

現在、JOCAマーク取得メーカーは40社です。

天然成分100%のJOCAマーク取得製品は、世界的に見ても高い日本の製造技術に支えられた、真のオーガニックコスメです。今、JOCAマーク取得製品は、東急プラザ銀座、代官山「スタイルテーブル」、コスメキッチン、イオンモール、各生協などで販売され、こだわり派に支持され続けています。

JOCAマークを取得した各商品は、» 日本オーガニックコスメ協会のサイトで公表しています。

「日本オーガニックコスメ協会」は、JOCAマーク取得を希望するメーカーのために、このオンライン・セミナーを企画しました。

残念ながらオーガニックコスメと称していても、数多くの合成成分が配合されている現状があります。そんな今だからこそ、「日本オーガニックコスメ協会」は消費者に本当に信頼され、長く愛される真のオーガニックコスメ作りをするメーカーが増え、あいまいなオーガニックコスメとの差別化をはかってほしいと考え、このセミナーを開催することにしました。

JOCAマークは、天然成分100%を保証するものであり、真のオーガニックコスメの目印であり、消費者に真の安心安全を届けるものです。

オンライン・セミナー参加申し込みはこちらから

※セミナーは終了いたしました。

「発見! アロマ&ハーブEXPO」にて、セミナーをします!

日本オーガニックコスメ協会 講師 水上洋子

発見! アロマ&ハーブEXPO 2021
セミナー&イベント

「発見! アロマ&ハーブEXPO」では、セラピー、ハーブ、化粧品など、様々な講座が開催されます。

12月18日、日本オーガニックコスメ協会の水上洋子は、「発見! アロマ&ハーブEXPO」にてセミナーをします。

テーマは、「オーガニック・サロンのためのコスメ選び」です。

昨今は、オーガニックにこだわったオイルや精油、コスメを使うサロンが増えてきています。

オーガニック・サロンにとって重要なことは、真のオーガニック素材やコスメ選びです。

合成成分が混じったトリートメントは、肌の健康だけではなく、体にとっても「経皮毒」のリスクがあります。

このセミナーでは、信頼されるオーガニック・サロンになるために、真のオーガニックコスメの選び方、おすすめのオーガニックコスメブランド、天然成分と合成成分の見分け方などについて話します。参加者には冊子「本当に価値あるオーガニックコスメとは」を提供します。

発見! アロマ&ハーブEXPO

テーマ オーガニック・サロンのためのコスメ選び
日時 12月18日(土) 17:00~18:00
場所 東京都立産業貿易センター台東館(東京都台東区花川戸2-6-5)
主催 セラピスト編集部

» セミナー「オーガニック・サロンのためのコスメ選び」のお申し込みはこちらから

真に価値あるオーガニックコスメが素肌と体、そして環境を守る【JOCAオーガニック・アドバイザー通信講座、第18期は2022年4月からスタートします。】

真に価値あるオーガニックコスメが素肌と体、そして環境を守る

現代を生きる人たちの体には、様々な経路から化学物質が入り込んできます。
農薬・化学肥料、食品添加物を使った食材、車の排気ガス、さらに化粧品に含まれる合成成分などなど。

スイスのチューリッヒ州立研究所は、長年、石油由来物質がいかに現代の人々の体を汚染しているかについて調査してきました。

「多くの人々の肝臓、脾臓、リンパ節を検査してきましたが、石油由来の化学物質が驚くような量で蓄積していることは珍しくはありません」。

「そのように体内を汚染している石油由来の化学物質は、食品、化粧品、環境中からもたらされたわけで、当然ながら皮膚もまた侵入源になっているはずです」と報告しています。

その報告は、現代化粧品の主原料として使われている石油由来物質は、深刻な問題を起こしていることを示唆しています。

現代生活において化学物質を完全に避けることは難しいかもしれませんが、今日、何を食べるかだけではなく、どんな化粧品を使うのかという選択次第で、体内に入ってくる化学物質を減らすことは可能です。そうすることによって、アレルギーや病気が深刻なものになることを避けることができ、美しく健やかな人生へと導かれることでしょう。

伝統的な美容植物が活きた、天然成分100%のオーガニックコスメ

真のオーガニックコスメとは、伝統的な美容植物の力が活かされた、天然成分100%のオーガニックコスメです。

何故、天然成分100%であることにこだわるのかというと、美容植物は、合成成分が入り混じっていれば、本来の力を発揮することができないからです。

オーガニック植物は、農薬を使用した農産物よりも、はるかに豊富なポリフェノールなどの抗酸化成分を含んでいるため、食べ物としても価値あるものですが、化粧品の原料にとってもまた価値あるものです。さらに有機農産物は、土壌や水を汚染から守ってくれます。

本当に安心安全な化粧品を選べる知識は、自身や家族の、素肌と健康を守るために必要なものです。その知識は、生活全体をオーガニックライフへと導き、地球環境を守ること、SDGsの実現にもつながっていきます。

» JOCAオーガニックコスメ・アドバイザー講座の詳細はこちら

化粧品の本当の中身を知って選んでいますか?【JOCAオーガニック・アドバイザー通信講座、第18期は2022年4月からスタートします。】

食事はオーガニックやナチュラルにこだわっている人であっても、化粧品となると、合成成分が配合された化粧品やシャンプーを使っている人が多いのが現状です。それは化粧品の全成分を見ても何から作られているのかがわからないからです。

現代の化粧品には、数多くの合成成分が使われています。それらは素肌トラブルの原因になるだけではなく、「経皮毒」となって体内汚染を引き起こす可能性が高いものです。体内に蓄積した合成成分は、アレルギーや免疫力の低下、さらに深刻な場合は、様々な種類のガンを誘発します。

 残念ながらナチュラル化粧品やオーガニックコスメと称していても、数多くの合成成分が配合されています。たとえヨーロッパのオーガニックコスメ認証マークを取得した製品であっても、完全に合成成分フリーではありません。その基準では、いくつかの合成防腐剤や合成界面活性剤などが「使用可」とされているからです。

「コスモス認証基準」で「使用可」になっている石油系合成成分

配合目的 成分名 原料
合成界面活性剤 コカミドプロピルベタイン
アルキルアンホアセテート/ジアセテート
アルキルグルコシドカルボン酸
石油+植物
石油+植物
石油+植物
防腐剤&殺菌剤(旧表示指定成分) 安息香酸およびその塩類
ソルビン酸およびその塩類
サリチル酸およびその塩類
デヒドロ酢酸およびその塩類
ベンジルアルコール
石油(表示指定成分
石油(表示指定成分
石油(表示指定成分
石油(表示指定成分
石油(表示指定成分
エモリエント剤 炭酸ジカプリリル
ラウリル酸ヘキシル
石油+植物
石油+植物
増粘剤 カルボキシメチルセルロース(セルロースガム) 石油+植物
帯電防止剤、増粘剤 グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド 石油
帯電防止剤 ジステアロイルエチルジモニウムクロリド 石油+植物
キレート剤 グルタミン酸ニ酢酸四ナトリウム 石油+植物

(注)この表に記載されている(表示指定成分)とは、日本の旧厚生省が、アレルギー性があるという理由で、容器への表示義務を定めた102種類の化粧品成分です。

「日本オーガニックコスメ協会」はより厳しい基準を作る必要があると考え、2015年、天然成分100%のオーガニックコスメ基準を作りました。

この講座は、天然100%のオーガニックコスメを選べる力をつけるためのものです。そのために、化学者、化粧品製造会社の開発者、化粧品原料会社、皮膚科医、生物学の教授など、オーガニックな視点を持つさまざまな分野の専門家が協力して、化粧品とその成分、歴史、製造方法など、誰もが理解できるように教材を作りました。化粧品の中身を知って、本当に安心安全な製品を選べる人を増やすこと、真のオーガニックコスメの普及を目的としています。

» JOCAオーガニックコスメ・アドバイザー講座の詳細はこちら

ワセリンは本当に大丈夫?

現在、ワセリンは、医薬品や化粧品の原料として使われています。また医療現場では、安全なスキンケアとしてワセリンを高く評価する傾向があります。

しかし近年、ヨーロッパでは、ワセリンには「発がん性」がある物質が含まれているため、化粧品原料として使われることに問題があるという警告が出ています。

ワセリンには発がん性がある化学物質が含まれている

日本では、最近、安心安全なスキンケアとしてワセリンを推奨する声をよく耳にします。

多くの医療従事者も、肌トラブルに悩む人にワセリンの使用をすすめるようです。

しかしいっぽうでワセリンは石油精製の副産物であることを考えると、本当に安全なのだろうかと疑問視する声もあります。

2015年、ドイツの消費者団体である「商品品質テスト財団(Stiftung Warentest)」は、石油由来原料であるミネラルオイル(石油精製油)やワセリンを使っている化粧品について核磁気共鳴(NMR)分光法を用いて調査をしました。というのも従来の成分検出法(UV分光法など)では、微細レベルまで測定できなかったからです。そのため多くの化粧品会社は、ミネラルオイルやワセリンを原料として使っていても、不純物を除去しているから問題はないと主張することができたのです。

「商品品質テスト財団(Stiftung Warentest)」が行った調査では、ドイツで販売されている有名ブランド「ニベア」、「べべ」、「ラベーロ」、「ドーベ」、「ビルステックス」などのクリーム、ベビー用品、リップケア、ヘアスタイリング剤などがその対象になりました。

その結果、任意に選択したすべての化粧品に発がん性物質が見つかったのです。その発がん性物質というのは、「芳香族炭化水素類」と呼ばれる物質ですが、具体的には、ベンゼン、フェノール、安息香酸、ベンゾピレンなどの化学物質であり、これらの成分はもともと石油に含まれているもの。つまりミネラルオイルやワセリンには、石油由来の発がん性物質がかなり含まれていることが改めて確認されたのです。

人々の体内に蓄積する石油由来成分

「芳香族炭化水素類」については、以前から欧州食品安全機関「エフサ」が、発がん性があるとして注意を喚起しており、食品と一緒に体内に取り込んでしまう可能性があるリップケア用品にミネラルオイルやワセリンを使うことは望ましくないという警告を出してきました。

新たに調査を行った「商品品質テスト財団(Stiftung Warentest)」は、リップケア用品以外のクリームやヘアスタイリング剤についても、化粧品に使われる石油由来物質が皮膚からも吸収される「経皮毒」について懸念しています。

スイスのチューリッヒ州立研究所のコンラッド・グローブ博士は、長年、石油由来物質がいかに現代の人々の体を汚染しているかについて調査してきました。

「多くの人々の肝臓、脾臓、リンパ節を検査してきましたが、石油由来の化学物質が驚くような量で蓄積していることは珍しくはありません」。

「そのように体内を汚染している石油由来の化学物質は、食品、化粧品、環境中からもたらされたわけで、当然ながら皮膚もまた侵入源になっているはずです」と述べています。

博士の言葉は、現代化粧品の主原料として使われている石油由来物質は、深刻な問題を起こしている事実を提示しています。化粧品の石油由来物質が体内を汚染し、それがガンの原因となる可能性を否むことはできないのです。

大量の石油消費が生み出した環境汚染と気候変動

1859年、アメリカのペンシルベニア州で始まった石油産業は、さらに石油精製過程で出てくる余剰生産物を医薬品や化粧品原料として活用する方向へと進んできました。

化粧品は、石油由来原料によって、安価な素材で大量生産が可能になり、華やかな広告によって大量販売され、大きな利益を得られる産業として発展していったのです。
大量の石油燃料と石油製品が世界中に普及してから150年たった今、私たちは、石油由来の化学物質による深刻な環境汚染と体内汚染、さらに大気中の二酸化炭素増大による「温暖化」という問題と向き合っています。

そしてついに世界は、「温暖化」の深刻な影響を回避しようと、「脱炭素社会」を目指して動きだしています。

そんな今にあって、相変わらず医療現場で石油由来製品であるワセリンを高く評価する傾向は、もはや時代遅れになりつつある医療マニュアルに従っているだけではという批判も出てくることでしょう。そしてまた化粧品メーカーや消費者もまた、「石油由来原料は体内汚染や発がん性のリスクがある」という認識と改めて真摯に向き合うことが求められています。

様々なものを石油から作り出す弊害から抜け出そうとしている今、石油精製の副産物から得られるワセリンへの評価も当然ながら見直されるべきときに来ています。

◆日本オーガニックコスメ協会は、アースデー東京に参加しました。

2021年・4月アースデーでのトークセッション NEW!

「日本オーガニックコスメ協会」は、4月27日、渋谷で開催されたアースデーに参加しました。その際、「国産オーガニックコスメ」、「オーガニックコスメとSDGs」などのテーマで、トークセッションにも出演しました。

話し手は、アースデーの代表である廣岡輝さん、銀座東急の「Beオーガニック」ショップの運営スタッフの桐山依子さん、そして日本オーガニックコスメ協会の水上洋子です。

このところ、国産オーガニックコスメが改めて評価されてきています。銀座東急の「Beオーガニック」ショップでは、JOCAマーク取得の製品も数多くそろえられており、オーガニックコスメに関心の高い消費者やメディアからも注目をされています。

そのような現状を踏まえて、様々なことが語られました。

「国産オーガニックコスメは、安心安全とともに、品質の良さという点でも優れており、今や日本はオーガニックコスメの世界最先進国といえる」

「国産オーガニックコスメは、海外のオーガニックコスメと比べると、輸送にかかるエネルギーを節約できるため気候温暖化対策を支援することになる」

「健康を守っていくためにも、オーガニックコスメだけではなく、オーガニックフードももっと日本で広がってほしい」

「化粧品の容器も環境に負担をかけないものにしていくべき」

日本のオーガニックコスメ、そして日本のオーガニックの現状について、関心を持つ方々にぜひ見てほしいトークセッションです。

               

            

日本オーガニックコスメ協会 水上洋子

世界は、差し迫る気候危機に対し、石油依存から抜け出そうと、「脱・炭素社会」へ向かって動き始めました。

日本オーガニックコスメ協会もまた、アースデー東京2021に出展することを通じて、「コスメの脱・石油」宣言をしました。

1970年に始まった「アースデイ」。

世界175カ国、世界規模で開催される地球環境フェスティバルです。民族・国籍・信条・政党・宗派をこえて、地球を守る国際連帯行動として様々な環境活動のシンボルとなってきました。

日本では2001年にアースデイ東京が始まり、代々木公園でのフェスティバルを中心に活動を続けていくことによって、今では当たり前となった「エコ」や「オーガニック」、「サステナブル」といった考え方が広く浸透していきました。さらに自然エネルギーの普及やゴミを出さないイベントのあり方を提案するなど日本における環境活動の先頭に立ってきました。

2021年の開催は、新型コロナウイルスの影響、それに対し、私たちの暮らし方を見直し、この地球のためにできることを話す交流の場になることを願っています。

「JOCAオーガニックコスメ・アドバイザー講座」は、 本物のオーガニックコスメを選べる人を増やして、SDGsを支援します。

UVクリームの合成成分は、海のサンゴ礁を消滅させてしまうことが話題になりました。

そのように化粧品の合成成分は、海だけではなく、陸の汚染になってしまう問題が浮上しています。

いっぽう完全に天然成分だけで作られるオーガニックコスメは、自然界で循環できるので、環境を汚染する不安がありません。

問題は、完全に天然成分だけで作られた化粧品を選べる消費者がどれほどいるのだろうかということです。

たとえオーガニックコスメと称していても、あいまいな合成成分が混じった製品が多いのが現状なので、本物のオーガニックコスメを見分けるのは難しいのが現状です。

化粧品成分は、難解なので、ある程度の知識が無ければ見分けることはできません。
「JOCAオーガニックコスメ・アドバイザー講座」は、専門家と協力して、体系的に化粧品成分を見分けられるようになるように教材を作りました。

「JOCAオーガニックコスメ・アドバイザー講座」で獲得した知識は、確実にSDGsを支援する力になるはずです。

» JOCAオーガニックコスメ・アドバイザー講座の詳細はこちら