「日本オーガニックコスメ協会」は、 単行本「ジャパン・オーガニックコスメ」を発行しました。

単行本「ジャパン・オーガニックコスメ」発行について

「日本オーガニックコスメ協会」監修で、単行本「ジャパン・オーガニックコスメ」を発行致しました。

「東京オリンピック開催」によって、日本文化や製品に海外からも高い関心が寄せられています。

今、市場には数多くのオーガニックコスメが出ていますが、残念ながら合成成分も入り混じった曖昧な製品が多いのが現状です。またEU発のオーガニックコスメマークがついていても、合成防腐剤などが使用されていたりします。

「日本オーガニックコスメ協会」は、天然成分100%をベースとするコスメ基準とその製品を日本から発信したいと考え、2015年にJOCA基準とマークを作りました。

単行本「ジャパン・オーガニックコスメ」では、現在、市場に出ている数多くのオーガニックコスメの中から、完全・合成成分フリー、天然成分100%のコスメ約150点を厳選の上、掲載しており、すべてJOCAマークを取得しています。

この単行本をきっかけとして、「日本オーガニックコスメ協会」は、天然成分100%をベースとする本物のオーガニックコスメを皆様にお伝えしていきたいと考えています。そのためにイベントや販売の催し、オーガニックコスメ・セミナーなどを企画展開していきます。

※単行本「ジャパン・オーガニックコスメ」は、2020年3月16日、全国の書店にて発売されました。アマゾンからもお求めになれます。

オーガニックコスメ取材ライターの紹介

 単行本「ジャパン・オーガニックコスメ」では、9人の方々がオーガニックコスメライターとしてメーカー取材をしてくれました。居住地も東京、埼玉県、静岡県、大阪、福岡県など、そして活動スタイルも様々ですが、共通点は、オーガニックコスメのスペシャリストであることです。

 一般にコスメライターという職業がありますが、残念ながら化粧品成分についてはわからないという方がほとんどです。いっぽう9人のライターさんは、化粧品成分についてしっかりと学んでおり、まさにオーガニックコスメライターと呼べるメンバーです。「日本オーガニックコスメ協会」の「JOCAオーガニックコスメ・アドバイザー」資格、及び「JOCAオーガニックコスメ・セラピスト」資格を取得している方もいます。

 今後も、9人の方たちは、本当に安心安全なオーガニックコスメとそしてオーガニックライフをさらに普及するための活動を続けていきますので、どこかでお会いした方は、ぜひ声をかけて頂けると嬉しいです。

 この単行本のためにオーガニックコスメライターとして奔走してくれた皆さん、本当にお疲れ様でした!

(日本オーガニックコスメ協会 水上洋子)

  • 奥田 景子さん

    奥田 景子

    ライター(オーガニックライフスタイル、コスメ、エシカルファッションなど)。福岡県生まれ。文化服装学院スタイリスト科卒業後、社会的分野に興味を持ち、大学院で環境マネジメントを学び、理学修士を取得。2013年以後は福岡に拠点を移してライターとして活動。2017年に、「JOCAオーガニックコスメ・アドバイザー」資格取得。

  • 喜田 有紀子さん

    喜田 有紀子

    国際線CA時代、ドイツで偶然出会ったオーガニックコスメで肌が美しく健康になることを実感。10年以上の愛用歴を経て、「JOCAオーガニックコスメアドバイザーおよびセラピスト」資格取得。心と体をつなぐボディーワーク「エサレン」のプラクティショナーに師事し、フェイシャルヒーリングを習得。オーガニックコスメを使ったフェイシャルサロン「オンクレール」代表。

  • 小崎 まどかさん

    小崎 まどか

    早稲田大学文学部卒。学生時代にアルバイトで学習塾のテキスト作成に携わり、編集の楽しさを知り、音楽専門の編集プロダクションに就職、編集者となる。石けん好きが高じて日本初のオーガニックライフマガジン「アイシスラテール」に編集者。ライターとして活動。「炎環」同人。

  • 夛田 繭子さん

    夛田 繭子

    渡辺サブロオ氏のメイクアップサロン『THE SABLO’S VIEW』にてメイクレッスンを行う。その後スチール撮影、映像など様々な現場を経験。現在はオーガニックコスメを取り入れたマンツーマンのメイクレッスンも行う。「JOCAオーガニック コスメ・アドバイザー」資格取得。
    アメブロ
    https://ameblo.jp/gleam-lesson/
    インスタhttps://www.instagram.com/gleamlesson

  • 鈴木 順子さん

    鈴木 順子

    JOCAオーガニックコスメ・インストラクター。流行りやあふれる情報を鵜呑みにしてコスメを使い続けた結果、重度の肌トラブルと肌疾患にみまわれる。その後化粧品についてあらゆる角度から学び、コスメ、食や日用品をオーガニックにシフトする。2018年に(株)オーガニックスタイルジャパン設立。

  • 多喜  未来子さん

    多喜 未来子

    ナチュラル美容で、本来の素肌を大切にするためのセミナー「すっぴん美肌道場」を全国で開催中。 株式会社「Mi-raie 」代表取締役。トータルビューティサロンajito夙川主宰。「JOCAオーガニック コスメ・アドバイザー」資格取得。2018年・2019年ミス・コスモポリタン公式講師。
    http://mi-raie.co.jp
    instagram miraie918/
    fb すっぴん美肌道場

  • 大澤 郁子さん

    大澤 郁子

    早稲田大学法学部卒。スペインの漁業水産食品加工会社勤務後、「JOCAオーガニックコスメ・アドバイザー」資格取得。美容にとどまらず、健康、食、地球環境、次世代への責任へと総合的な活動を目指して個人事務所を開設。

  • 平澤 芳栄さん

    平澤 芳栄

    「JOCAオーガニックコスメ・アドバイザー」資格取得。化粧品通販会社を経て、2017年、小田原移住を機に「(株)こゆるぎマルシェ」を設立。40〜50代の女性向けに、きちんとしたものが手軽にとれるオリジナル食品も開発。テレワークスペース「テレワクこゆるぎ」を作り、地元小田原の活性化に向けて活動中。

  • 根来 靖子さん

    根来 靖子

    慶応義塾大学文学部卒。広告プランナーを経て、現在はオーガニックコスメ関連のコピーライター。「日本オーガニックコスメ協会」事務局所属。石けんシャンプーに出会い、ボリュームとツヤのある髪に変わったことに感動。以来、一人でも多くの人に本物のオーガニックコスメの良さを知らしめるべく活動中。

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読売新聞の記事で「日本オーガニックコスメ協会」のJOCA推奨品について紹介されました

読売新聞の記事「(10月2日 「自然派コスメのススメ」)で、オーガニックコスメの商品選びの参考として「日本オーガニックコスメ協会」のJOCA推奨品について紹介されました。自然派化粧品やオーガニックコスメが消費者に支持されている背景についても詳細が記されています。

読売新聞 10月2日 「自然派コスメのススメ」

※画像をクリックすると記事を表示します


読売新聞 10月2日 「自然派コスメのススメ」

JOCAオーガニックコスメ・アドバイザー通信講座 10月より第13期講座がスタートします。

信頼あるショップやサロンを目指して

とても残念なことですが、オーガニック専門ショップやサロンに関わっていても、
化粧品の成分について理解している方は、ほとんどいないようです。

「ここにある化粧品は、すべて天然成分で作られています」。

お客様にそんなご案内をしている方をよく見かけますが、化粧品の全成分を見てみると、
合成成分がかなり入っているということも珍しくありません。

オーガニックコスメと称する製品であっても、合成成分がいくつも入っているのが現状です。また海外の認証マークがついていれば、天然成分100%と考えられがちですが、「安息香酸Na」や「ソルビン酸K」などの石油由来の合成防腐剤が入っていたりします。

つまりそのコスメが、本当に天然成分だけでできているかどうかは、全成分が示しており、化粧品成分を理解する知識が無ければわからないのです。

オーガニックコスメ専門ショップやサロンとして、お客様に確かな情報を伝えなければ、そのお店の信頼が揺らぐことになります。

確かな情報を伝えるためには、まずは化粧品成分の知識をしっかりと身につけたいものです。

化粧品成分の知識は、本当に安心安全なものを選べる力

もちろん化粧品成分の知識は仕事だけではなく、家族や子供たちの素肌と健康を守るためにも役立ちます。

もし化粧品成分の知識が無ければ、化粧品選びは、うたい文句や雰囲気という不確かなものにたよらざるを得ず、本当に安心安全なものを選ぶことはできません。

「日本オーガニックコスメ協会」は、化学者、化粧品開発者、皮膚科医など、各分野の専門家と協力して、難解な化粧品成分を理解できる力が得られるように講座として体系化しています。

オーガニックコスメについて確かな知識と情報を身につけて、自らの仕事や活動に自信を持って、信頼と共感の輪を広げていきませんか?

第13期・JOCAオーガニックコスメ・アドバイザー講座は、10月よりスタートします。

» 講座の詳細はこちらから

オーガニックコスメと自然エネルギー

オーガニックライフスタイル会場前。入場制限は、ようやく午後になって解除されました。

日本オーガニックコスメ協会ブースには、世界のオーガニックコスメ認証基準、単行本オーガニックコスメ、コスメキッチンで販売中のアルテ ハーバルウォーターなどを展示しました。

8月2日(金)、3日(土)
新宿NSビルで「オーガニックライフEXPO」が開催されました。

暑さがつのる日にもかかわらず、会場前では、入場制限が出るほど来場者が列をなしました。

会場は、フロアをはさんで二つに分かれ、ひとつは日本全国の有機農家が勢ぞろいし、もういっぽうの会場には、オーガニックコスメ、無添加住宅、天然の洗剤、オーガニックコットン、ナチュラル雑貨など、幅広い分野のオーガニック製品ブースが並びました。

ブース間の通路には、大勢の来場者が行き来し、出展者と盛んに言葉を交わしていました。オーガニックというと、以前は「環境保全、高価」という生活から遠いイメージがありましたが、最近は自分の健康のためにオーガニックは必要と、より身近なものとして捉える人が増えていることを実感しました。やはり女性の来場者が多く、それは美や健康により関心が高いためなのでしょう。

日本オーガニックコスメ協会の推奨品マークについて質問する訪問者が多くいました。

日本オーガニックコスメ協会のお隣は、自然エネルギーの会社(市民エネルギーちば株式会社)。ブースの仕切りを取り払って融合しました。

今回、「日本オーガニックコスメ協会」は、メディアブースとして参加しました。二日間、ブースには、JOCAオーガニックコスメ・アドバイザー講座を受講した方々が多く訪れ、オーガニックコスメの成分や、JOCA推奨品基準について話し合いました。

「日本オーガニックコスメ協会」に隣接するブースは、「自然エネルギー」を普及する会社「市民エネルギーちば株式会社」でした。メディアブースが狭かったため、「市民エネルギーちば株式会社」の東さんから、「ブースのしきり壁を取り払って、融合してやりましょう。そのほうがオーガニックらしいですよ」という嬉しい提案をいただきました。

偶然の出会いにより、今回は、「オーガニックコスメと自然エネルギーの融合」となったわけですが、環境汚染や環境破壊は、まさに美と健康を壊すものなので、この融合はとても意味があったように思われました。

オーガニックコスメを使うお母さんが、自然エネルギーを応援するというのは、次世代のためにもとても前向きなイメージですね。まさに「衣食住オーガニックライフ」を体現しており、日本オーガニックコスメ協会として、ぜひそんな女性を増やす活動に力を入れていきたいと考えています。

日本オーガニックコスメ協会 代表 水上洋子

第4回オーガニックライフスタイルEXPOに参加します。

「オーガニックライフスタイルEXPO」は、「衣食住」についてオーガニックなライフスタイルを提案する催しで、全国の有機農産物、オーガニック加工食品、無添加住宅、オーガニックワイン、オーガニック日本酒、オーガニックコットン、オーガニックな雑貨などの老舗が会場に集まります。

今回この会場で、「日本オーガニックコスメ協会」は、メディアブースを出し、コスメ認証基準のご案内と、JOCA推奨品マーク取得コスメを展示します。

オーガニックコスメ推奨品マーク

今、世界の様々なコスメ認証基準が話題になっていますが、「日本オーガニックコスメ協会」は、本当に安心安全と言える本物のオーガニックコスメを普及するために、消費者の立場から作ったJOCA推奨品基準を作りました。

また「日本オーガニックコスメ協会」は、ただ今、単行本「ジャパンオーガニックコスメ」を制作進行中ですが、このメディアブースでは、JOCAオーガニックコスメライターが常駐いたします。

ぜひ皆様に「日本オーガニックコスメ協会」のメディアブースに足を運んでいただき、オーガニックコスメ認証についてなど、いろいろなお話しができればと考えています。

またテスターとして、天然成分100%をクリアしているオーガニックコスメも展示いたします。

副都心のNSビルという場所なので、ぜひ気軽にブースにお寄りいただければ幸いです。

日本オーガニックコスメ協会 水上洋子

「オーガニックライフスタイルEXPO」詳細は、こちらから
入場事前登録はこちらから

日本のオーガニックコスメの現状とJOCA推奨品マーク

日本のオーガニックコスメ事情と日本のコスメ認証
天然成分100%のJOCA推奨品基準

日本のオーガニックコスメの現状とJOCA推奨品マーク
消費者に信頼されるオーガニックコスメ認証基準を目指して

講演内容の詳細

日本オーガニックコスメ協会代表の水上洋子です。

今日は、この「国際天然・オーガニックコスメのトレンドセミナー」にお招きいただき、ありがとうございます。ここソウルで、日本のオーガニックコスメ事情についてお伝えできる機会をいただきましたことをとても光栄に思っております。

これから日本のオーガニックコスメの現状と、日本から発信されたオーガニックコスメマークである「JOCA推奨品マーク」についてお話しさせていただきます。

現在、オーガニックフード(農産物、加工食品)の認証については、「世界統一的」な認証基準のベースがあり、それはIFOAM(国際有機農業運動連盟)によって1981年に作られたものです。

いっぽうオーガニックコスメについては、「世界統一的」な認証基準のベースとなるものはなく、アメリカの「USDAオーガニック」やヨーロッパの「コスモス」、「ネイトゥルー」など、認証団体によって異なる様々な基準があります。

オーガニックコスメの認証基準の内容は、消費者のオーガニックコスメに対する信頼感、そしてオーガニックコスメ製造者の方向性と深く関わってきます。

そうした現状にあって、「日本オーガニックコスメ協会」は、オーガニックコスメ認証基準は、メーカーよりも、消費者の立場から本当に安心安全な基準を作るべきであると考え、独自の基準を作り、「JOCA推奨品マーク」を普及する活動しています。

以上のような経緯を踏まえながら、日本でオーガニックコスメがどのようにして普及していったのか、さらにいくつかの日本で話題になっているオーガニックコスメ・メーカーについてもお話していきます。

オーガニックコスメという言葉は、日本では2001年から登場

日本のオーガニックコスメの始まり
2001年、日本でオーガニックコスメという言葉が登場した。
それは一冊の本がきっかけだった。
本のメッセージ
ムードではなく成分で化粧品を選ぼう!

日本のオーガニックコスメの普及は、メーカーの仕掛けではなく、
環境NGOの活動から始まった。

日本にはもともと自然化粧品という言葉がありましたが、2001年になって初めて「オーガニックコスメ」という言葉が公の場に出てきました。

そのきっかけは、東京で「オーガニックコスメ」というタイトルの本が出版されたことからでした。この本を制作したのは化粧品メーカーではなく、環境NGO「アイシスガイアネット」でした。この環境NGOは、日本オーガニックコスメ協会の母体となった団体です。

つまり「オーガニックコスメ」という言葉は、環境NGO「アイシスガイアネット」が、今までになかったキーワードとして、安心安全なコスメを普及するための言葉として考えた出したものでした。

この本が発行されたのは2001年の2月で、それ以来、オーガニックコスメという言葉が日本で歩き始めたわけです。そして、その言葉が日本で使われ始めた時期は、世界的に見てもとても早かったと思います。この本は、日本で「オーガニックコスメ」という考え方が消費者に認知されていく上で大きな貢献をしました。

この単行本「オーガニックコスメ」には、「化粧品はムードではなく、成分で買おう」という、メッセージが込められていました。

本のシリーズから日本各地にオーガニックコスメの売り場が誕生


日本のオーガニックコスメ普及の歴史
オーガニックコスメシリーズ

日本オーガニックコスメ協会監修
2001年~ 単行本シリーズによって、
オーガニック・自然派コスメの認知と信頼度が高まる。

単行本「オーガニックコスメ」は、環境NGOが安心安全な化粧品を消費者に向けて知らせるという目的を持って発行されたのですが、まもなくデパートや特色のある売り場作りを目指すバイヤーさんたちに着目されるようになりました。

そしてバイヤーさんたちは、この本に掲載された化粧品を集めて、日本初のオーガニックコスメコーナーを作り始めたのです。そうした動きは、日本では有名な販売店である「東急ハンズ」や「ロフト」などから始まりました。

以後、この単行本「オーガニックコスメ」はシリーズ化され、3、4年おきに改訂版が出されるようになり、現在は6冊目が出ています。

そして今ではこの本のシリーズは、「バイヤーさんのオーガニックコスメのバイブル本」とも言われるまでになったのです。

つまり安心安全な成分のコスメという情報にこだわった一冊の本が、日本全国に売り場を作り出し、それに刺激を受けた会社や人が新たなオーガニックコスメブランドを作るというように、オーガニックコスメが普及していく上でたいへん望ましい循環が生まれたのです。
この循環がたいへんうまくいったことから、日本では早くから、オーガニックコスメが一般の消費者の間に持続的に浸透していきました。

そのように、日本のオーガニックコスメの最初の発信と普及は、化粧品販売の会社やマーケティング戦略の専門家によってしかけられたものではなく、安心安全な製品を知らせたいという環境NGO活動から始まったものでした。その活動がひとりひとりの消費者の支持を得て、自発的な草の根運動という形となって広がっていったのです。

その後、この「オーガニックコスメ」という単行本を製作した環境NGO「アイシスガイアネット」を母体として、「日本オーガニックコスメ協会」が設立されました。現在、日本オーガニックコスメ協会は、消費者の立場から、本当に安心できる化粧品情報を伝えるための活動をする一般社団法人として登録されています。

日本オーガニックコスメ協会の活動の目的は、まずは消費者の立場で、本当に安心安全な
コスメを知らせていくことにあります。そのために、世界の認証団体を取材したり、出版やイベント活動をしています。

目的
消費者の立場を優先して、
安全なオーガニックコスメを普及すること。

具体的活動
1 各国のオーガニックコスメの認証基準と現状を取材する。
2 一般消費者に向けてオーガニックコスメ教育活動をする。
3 出版、WEBによる情報提供。

日本は、天然成分100%のコスメ製造技術が進んでいる

日本の消費者の考え方
オーガニックコスメは、天然100%を目指すべきである。
日本の消費者は天然成分100%のオーガニックコスメを求める。

防腐剤や乳化剤は天然成分で実現。

消費者がオーガニックコスメに求めるものは、第一に安心安全な成分で作られていることです。

化粧品製造にとって、もっとも重視されるポイントは、保存期間ですが、これまで一般的な化粧品は、石油由来の合成防腐剤でそれを実現してきました。

一般的な化粧品に使われてきた石油由来の合成防腐剤というと、世界的に使われているものとして次のような成分があります。

  • パラベン
  • フェノキシエタノール
  • 安息香酸Na
  • ソルビン酸およびその塩類
  • サリチル酸およびその塩類
  • デヒドロ酢酸およびその塩類
  • ベンジルアルコール

今、オーガニックコスメを志向する日本のいくつかの製造会社では、従来の石油系合成成分の防腐剤を一切使うことなく、抗酸化力が高い植物を活用することによって、保存性を高める製造技術を発達させてきています。

日本のオーガニックコスメには、次のような植物成分が、天然の防腐剤として使われています。

  • ローズマリーサポニン
  • グレープフルーツ種子エキストラクト
  • ヒノキチオール
  • セイヨウシロヤナギエキス
  • 甘草根エキス
  • レウコノストック/ダイコン根発酵液
  • オリーブ葉エキス
  • オウバクエキス
  • 防腐効果が高い精油類(クラリセージ油、ローズマリー油、フランキンセンス油など)

防腐剤の比較
一般的な化粧品

・パラベン
・フェノキシエタノール
・安息香酸Na
・ソルビン酸K
・サリチル酸およびその塩類
・デヒドロ酢酸およびその塩類
・ベンジルアルコール

オーガニックコスメ

・ローズマリーサポニン
・グレープフルーツ種子
・ヒノキチオール
・レウコノストック/ダイコン根発酵液
・オリーブ葉エキス
・オウバクエキス
・セイヨウシロヤナギエキス

そのほか穀物から作られたエタノール、すなわちアルコールも天然の防腐剤として使われています。天然の防腐剤は一種類だけでは防腐力が弱いので、いくつかの種類をブレンドして使用することが多いようです。

防腐剤のほかに化粧品製造にとっての重要なポイントとして、本来混じり合わない水と油を混ぜ合わせるための乳化剤があります。これにつきましても、日本のいくつかの製造会社は、合成の乳化剤を使うことなく、天然成分の乳化剤を使っています。

 従来、一般的なコスメは、製造において、防腐剤や乳化剤も天然成分で作ることは、とても難しいと考えられてきました。

しかし、たいへん素晴らしいことに、今の日本のコスメ製造会社のいくつかは、天然成分の防腐剤や乳化剤だけで、天然成分100%のオーガニックコスメを仕上げることに意欲的に取り組み続け、すでに成功しています。

事実、日本の市場に出ているオーガニックコスメ製品を見渡してみると、石油系合成成分を一切使わずに製造され、販売されている製品が数多く存在しています。もちろん一般的な化粧品と比べるとその割合はわずかですが、天然成分100%という化粧品の数は、日本が世界でも最も多いと言っていい状況があります。

たとえば2013年に発行された単行本「オーガニックコスメ」でも、石油系合成成分を一切使用していない300 以上の製品が、スキンケアからメイク用品、ヘアケアにいたるすべてのアイテムにおいて掲載されています。

石油系合成成分を一切使わない化粧品製造は、今や日本ではたんなる理想ではなく、現実的なものになっているのです。

天然成分100%のメイク用品を作ったのは日本が最初

日本はオーガニックコスメ最先進国

従来は合成成分なしでは難しいと言われてきたメイク用品も
2006年
天然成分100%の製品が登場

その後、他メーカーも天然100%のメイク用品を開発販売

天然成分100%で仕上げるという日本のコスメ製造技術が、世界的にもすぐれていることは、天然成分100%のメイク用品が、世界に先駆けて登場した事例をあげることができます。

2006年には、日本の一メーカーが、天然成分のみで、ファンデーション、リップスティック、アイライナー、アイシャドー、チークにいたる、メイク用品のほとんどのアイテムを実現しましたが、これは世界最初のことでした。

ヨーロッパのオーガニックコスメの場合でも、メイク用品のファンデーションやアイライナーに関しては、乳化剤として合成界面活性剤が使われていることがほとんどでした。

それに対して、この日本メーカーの場合は、天然の乳化剤であるレシチンのみでなめらかな付け心地を実現しました。つまり日本のオーガニックコスメの製造技術は、スキンケア、ヘアケアだけではなく、そしてメイク用品にいたる、あらゆるアイテムを天然成分100%で仕上げることを可能にし、今や世界でも最高のレベルに達していると言えます。

消費者の立場から天然成分100%のオーガニックコスメ基準を普及

表2 世界のオーガニックコスメ認証基準の違い

//2010年コスモス設立メンバー

石油由来合成成分の一部を「使用可」にしている認証基準団体
エコサート・BDIH・イチェア・コスメビオ・英国土壌協会//

ネイトゥルー・ACO※2013年に「コスモス」に参加

石油由来合成成分は一切「不使用」にしている認証基準団体
USDAオーガニック・デメター・日本オーガニックコスメ協会

最初にも述べましたが、現在の認証状況を把握する際の基本的な認識として、有機食品については、「世界統一的」な基準となるベースがあるけれど、オーガニックコスメには、「世界統一的」な基準となるベースがないということがあります。オーガニックコスメ認証に関しては、認証団体によってかなり異なる基準になっているという状況が続いています。

さて各認証団体のコスメ認証基準の違いにおいて、もっとも重要なポイントとなるものは何かというと、それは石油系合成成分の使用についてどこまで「認めるか、認めないか」です。

現在、世界の様々な認証団体の基準を比較してみると、石油系合成成分の一部を認める基準を掲げている団体と、一切、認めていない基準を掲げている団体があります。

石油系合成成分の使用を一切認めないコスメ認証基準を定めているのは、アメリカの「USDAオーガニック」、ドイツの「デメター」です。そして「日本オーガニックコスメ協会」の「JOCA推奨品マーク」も石油系合成成分の使用を一切認めないコスメ認証基準を定めています。

コスメの認証基準は、今後、オーガニックコスメの製造方法にも大きな影響を与えるものです。もし合成防腐剤や合成界面活性剤の使用を認める基準のみが普及すると、オーガニック植物エキスが配合されているけれども、防腐や乳化は、合成成分にたよる、製造方法が当たり前になってしまいます。

すでに日本では、あらゆるアイテムにおいて、天然成分100%のオーガニックコスメ製造が可能になってきています。そうした状況を踏まえて、「日本オーガニックコスメ協会」は、消費者の立場から、本当に安心安全と言える厳しい基準を普及していきたいと考えています。

消費者の立場から天然成分100%ベースのコスメ基準を作る

消費者の立場から推奨品マークを作る
日本オーガニックコスメ協会

基準条件
・天然成分100%

JOCA推奨品マークの目的

1 消費者にとって、本当に信頼できるオーガニックコスメを普及すること。
2 オーガニックコスメ・メーカーの指針になり、オーガニックコスメ製造技術を進歩させること。

2015年、「日本オーガニックコスメ協会」は、消費者の声に応える形で、独自の天然成分100%のオーガニックコスメ基準を作りました。

そのオーガニックコスメ基準が「JOCA推奨品基準」です。

「JOCA推奨品基準」は、「日本オーガニックコスメ協会」が17年以上にわたって単行本「オーガニックコスメ」シリーズを監修発行してきた実績と、世界の認証団体を現地で取材してきた経験をもとにして作りました。

また「JOCA推奨品基準」をクリアしている製品のみにつけられる「JOCA推奨品マーク」も発行しました。

「日本オーガニックコスメ協会」のもうひとつの活動として、安心安全にこだわるオーガニックコスメ製造会社と協力して、天然成分100%で製品を作るという取り組みを奨励し、天然成分による防腐方法や乳化方法などを実際に実現してきました。

「日本オーガニックコスメ協会」のJOCA推奨品基準は、天然成分のみの製造にこだわる厳しいものですが、そのような基準を定めることによって次のことを目標にしています。

1、消費者の立場から、本当に信頼できるオーガニックコスメを普及すること。

2、オーガニックコスメを製造するメーカーの指針になり、さらに日本のオーガニックコスメ製造技術を進歩促進させることにつながること。

「日本オーガニックコスメ協会」は、消費者の安心安全を求める声に応え、同時にそのように尽力するメーカーを応援し、ノン合成成分、自然界に循環できる天然成分100%のコスメ認証基準を発信していきたいと考えています。オーガニックコスメは、人体にとって安全性が高く、環境にも負担をかけない持続可能な製品というイメージがあるからこそ、これまで消費者から大きく支持され期待されてきました。消費者のオーガニックコスメヘのさらなる信頼を高めるためにも、製造者はより安全な製品作りに尽力すべきではないでしょうか。

「JOCA推奨品マーク」を取得している35メーカー

現在、日本では化粧品は、全成分表示が義務づけられていますが、化粧品の成分は難しく、成分名を見てどのようなものであるかを判断できる消費者はほとんどいません。

「日本オーガニックコスメ協会」が作ったJOCA推奨品基準マークは、消費者に対して、その化粧品が天然成分100%で作られていることを保証し、安心安全にこだわる製品を選びしやすくすることを目的としています。

現在、35メーカーが、「日本オーガニックコスメ協会」の「JOCA推奨品マーク」を取得しています。これらのメーカーは、その規模は大小さまざまですが、たとえ化粧品成分がわからなくても安心安全にこだわる消費者に応える製品を届けていきたいという姿勢は同じです。

これらのメーカーは、それぞれがたいへん個性的で、社会的な意義のある取り組みをしています。もともと一消費者であった人が、化粧品成分を勉強した後、オーガニックコスメ・メーカーとなり、その製品が「JOCA推奨品マーク」を取得しているケースもあります。

JOCA推奨品マーク取得
オーガニックコスメ「アルテ」

・長野県の有機栽培ガーデンで採取した薔薇やハーブを原料とする。

・天然成分100%の製造法にこだわる。

・防腐剤も乳化剤も天然成分で実現。

こちらは、「アルテ」というオーガニックコスメ・メーカーですが、「日本オーガニックコスメ協会」のプロデュースのもとに、本当に安心安全と言えるオーガニックコスメの実現を目指して設立されました。長野県で有機栽培のハーブガーデンを作り、日本の伝統的な植物療法にもとづいて製品作りをしています。

あるいは、へちま水や紅花、米ぬかなど伝統的な日本の美容法を守り続けているメーカーもあります。

そうした例として、「漢萌(kanpou)」というメーカーがあります. このメーカーは、1200年前の王朝時代の貴族たちが使った美容法を研究し、それをもとにして製品を作っています。

JOCA推奨品マーク取得コスメ
JAPANオーガニックコスメ「漢萌」

・1200年前の王朝時代の美容法を再現したコスメ
・原料も製造法も自然を尊ぶ古代に学ぶ

そのほか「地域興し」として有機農産物や地域特有の植物を使って化粧品を作っているメーカーもあります。

たとえば、有機栽培の月桃やハーブ、白樺の樹液を使った製品などがあります。

こちらは、「ぷろろ健美堂」というメーカーのオーガニックコスメで、北海道の先住民族であるアイヌの人々が飲んできた白樺の樹液を使った製品です。白樺は、現代科学において、素晴らしい抗酸化成分に富むことが証明されています。

JOCA推奨品マーク取得コスメ
オーガニックコスメ「ぷろろ健美堂」

・北海道の白樺樹液を配合した化粧品。

・地域興しとしても注目されているオーガニックコスメ。

「JOCA推奨品マーク」を取得している各メーカーは、天然成分100%で化粧品を仕上げることを追求しており、独自の防腐剤や界面活性剤の開発にもたいへん積極的な取り組みをしています。

これらのメーカーはお互いに協力して、オーガニックコスメ認証基準については、むしろ日本から積極的に世界に向けて天然100%基準を発信し、それによって本物のオーガニックコスメを普及していきたいと、たいへん意欲的な意識を持っています。

世界へ、天然成分100%の「ジャパニーズ・オーガニックコスメ」を発信

ジャパン・オーガニックコスメ
天然成分100%

「日本オーガニックコスメ協会」は、その国の現実的な水準に合せて、様々なオーガニックコスメ認証基準があっていいと考えています。

日本ではすでに、天然成分100%でオーガニックコスメを仕上げることが可能になっているわけですが、その日本の高い製造技術は、今後、オーガニックコスメを求める世界の女性たちの要望に真の意味で応えるものであり、他国へも伝えていきたい価値あるものと言えます。

日本のオーガニックコスメ製造技術は、「消費者に本当に安心安全なものを届ける」という理想に貢献するものです。

「日本オーガニックコスメ協会」の具体的な次の活動として、来年の春には、単行本「ジャパン・オーガニックコスメ」という本を発行致します。これには、現在、JOCA推奨品マークを取得している日本のオーガニックコスメの製品を掲載します。

2020年には、東京オリンピックが予定されており、それとともに日本の文化に対して関心が高まってきていますが、すぐれた製造技術に裏付けられた日本のオーガニックコスメは、世界的にも伝える価値があるものと考えています。

(最後に)
地球環境と共存する、新しいモノ作りを示唆するオーガニックコスメ

現在、世界中の多くの消費者が、化粧品に石油由来の合成成分が使われていることに懸念を抱くようになっています。

石油から作られた多くの合成成分は、洗剤や化粧品、そしてプラスチック製品となって現代生活にあふれていますが、自然界に循環できないゴミとなって、地球環境を汚染し続けています。

とくに近年は、マイクロプラスチックのゴミが、世界の海を汚染し、魚類や海に棲む動物の汚染と死滅を招いていることが問題となっています。

マイクロプラスチックはいわゆるポリエチレン末で、ポリ袋やポリ容器、その他のプラスチックが砕かれて小さな細片になったものの他に、化粧品として洗顔料のスクラブ成分としてあらかじめミクロ単位のプラスチックが配合されている製品からゴミとなって世界中の海洋を汚染し、海の生態系を壊しています。

またUVクリームに含まれる紫外線カット剤が、サンゴを死滅させてしまうという問題も出ています。

そのように、合成成分で作られた化粧品が、環境を汚染する問題が浮上してきています。

今、私たちは、世界的な規模の環境汚染の中で揺れ動いていますが、それは私たちが生活の中で使ってきたものが引き起こしたものです。そのことと真摯に向かい合うとき、オーガニックコスメは、地球環境の改善にも大きな影響を与えるものであることが見えてきます。

真のオーガニックコスメの製造は、自然界を循環する原料を用いて、製造中も工場の周囲を汚染しない方法をとるべきとしています。

そのような真のオーガニックコスメの製品作りの姿勢は、実はこの21世紀において、コスメの分野だけではなく、ほかの製品作りにおいても大きなヒントとなるものです。

自然界を汚染しない科学、そして製品作りは、21世紀にはますます必要とされています。自然界で循環する素材にこだわり、同時に製造時にも、環境を汚染しないように配慮することというオーガニックコスメが提案するモノ作りの姿勢は、人の暮らしと地球環境との共存が求められる時代において、あらゆる分野のモノ作りに反映されるべき考え方となることでしょう。

オーガニックコスメは、生活者の意識をオーガニックライフへと導く

JOCAオーガニックコスメ講座
講座の目的
オーガニックコスメの普及のために
化粧品成分がわかる消費者を増やす

・教育の効果
日本では化粧品の全成分を確かめて購入する消費者が多い。

・消費者の知識と安全性
一人ひとりの消費者知識を高めることで、安心安全なオーガニックコスメが継続的に支持される。

オーガニックコスメは、生活者一人ひとりの意識を変えるきっかけにもなります。それまで一般的な化粧品を使ってきた人が、オーガニックコスメを使い始めたことによって、生活で使うものを見直すようになり、生活全体がオーガニックライフになったという事例も実際に数多く出ています。

モノを作る人、そしてモノを消費する人、一人ひとりの意識が高くなれば、その結果、おのずと環境汚染もまた歯止めがかかることになります。

「日本オーガニックコスメ協会」は、オーガニックコスメの普及を通じて、自分や家族を守るための健康志向を促し、同時に消費者一人ひとりの自然への敬意と環境意識を高めていきたいと考えています。

そのため、日本オーガニックコスメ協会は、化粧品成分について学ぶ講座を開催する活動もしています。本当のオーガニックコスメを選べる人が増えるためには、化粧品の成分について理解できる消費者を一人でも多く増やさなければならないと考えるからです。

21世紀の方向性を示唆するオーガニックコスメ
人の健康&環境保全

オーガニックコスメの製造法

・自然界で循環できる天然成分を基本とする。
・製造時に環境を汚染しない配慮をする。

人の健康と、地球環境を守る
真のオーガニックコスメは、21世紀の製品づくりの方向性を示唆

真のオーガニックコスメの普及は、地球環境を守り、そして私たちの健康を守る上でも大きな意義があることを「日本オーガニックコスメ協会」は確信しています。

まさに真のオーガニックコスメの普及は、地球環境と共存する新時代にふさわしい指針を示すことになりましょう。そしてその指針は、未来の世代のために汚染のない地球を残していくことにつながっていくと、「日本オーガニックコスメ協会」は考えています。

長い間、ご清聴をありがとうございました。

これにて「日本のオーガニックコスメ事情と日本のコスメ認証」についての講演を終わらせていただきます。
(了)

2019年5月9日 韓国ソウル「COEX Hall」セミナールームにて講演

「2019国際・ナチュラル&オーガニックコスメトレンドセミナー」で、講演をしました。

「2019コスモビューティ・ソウル」展示場入口。
ビジネスマンだけではなく、一般消費者の訪問者も多く、にぎわっている。

「2019コスモビューティ・ソウル」の会場内。一般的な韓国コスメブランドの他、ナチュラルコスメブランドも目につく。
ヨーロッパやインドネシア、マレーシアなど、海外からの出店もかなりあり、
国際的なイベントだ。

「日本オーガニックコスメ協会」は、5月9日、韓国ソウルで開催された「2019国際・ナチュラル&オーガニックコスメトレンドセミナー」より依頼を受け、「日本のオーガニックコスメ事情」について講演をしました。

講演のタイトル「日本のオーガニックコスメ事情と日本のコスメ認証」
サブタイトル 天然成分100%のJOCA推奨品基準

「2019国際・ナチュラル&オーガニックコスメトレンドセミナー」は、韓国ソウル市内のビッグ展示場「COEX HALL」で開催されたイベント「2019 コスモビューティ ソウル」と連携しており、オーガニックコスメに特化した分野のセミナーとして行われました。

講演で日本語の通訳をつとめてくれたソンヨンさん。単行本「オーガニックコスメ」に関心を持ち、「天然成分だけの化粧品があるのなら、ぜひ使いたいですね」。

メデイアサイト会社「コスイン」のプロデューサ、チェ・ヒョンジョンさん。「敏感肌なので、化粧品選びにいつも苦労しています」。

「日本のオーガニックコスメ事情と日本のコスメ認証」の講演後、聴講者から様々な質問や要請を受けました。

「JOCA推奨品マークは、韓国の製品でも取得できるのか?」、
「日本で使われている天然成分の防腐剤のリストを知りたい」、
「JOCA推奨品基準の詳細を知りたい」などなど。

「CH HARMONY」の代表のラケ氏。韓国独自のオーガニックコスメ基準作りを
目指している。

 聴講者の中には、韓国独自のコスメ基準を作りたいという団体「CH HARMONY」の代表者Rake Choi氏もいました。

「韓国でもヨーロッパのコスモス認証に関心が高まっているが、私としてはより厳しい基準を目指したい」とRakeさん。「ぜひ『日本オーガニックコスメ協会』のJOCA推奨品基準を参考にして、韓国の基準も作りたいので、継続的な協力連携していきたい」とのことでした。

今後は、ただヨーロッパのコスメ基準を受け入れるだけではなく、「アジア側からも積極的に考え方を発信して議論を重ね、真に安心安全と言えるコスメ基準を普及させていくことが望ましいですね」という内容で意見が一致しました。

今回、この講演を担当したメデイア会社「コスイン」のディレクターであるチェ・ヒョンジョンさん(24歳)や通訳のソンヨンさんに、韓国の若い女性たちがどんな化粧品に関心があるのかについて質問する機会も得ました。

「韓国の女性たちの間にもやはり素肌にとって安心なのは、自然なものという認識がありますが、なかなかそういうものが少ないのが残念です」(ソンヨン)

「私は肌がとても弱く、今の化粧品を使うとすぐにアレルギーが出ます。自然な素材だけでできた化粧品があればいいですね」(チェ・ヒョンジョン)

今、韓国では華やかな化粧品産業が脚光を浴びていますが、そのいっぽうで、本当に安心安全な化粧品を求める女性たちの意識も徐々に広がっているようです。そのためにも本当に信頼できるコスメ基準を作ることの大切さを改めて実感しました。

講演内容の詳細はこちらから→

「日本オーガニックコスメ協会」は、国際オーガニックコスメ・セミナーにて、講演します。

「日本オーガニックコスメ協会」は、2019年、韓国ソウルで開催される国際セミナー主催者より依頼を受け、日本のオーガニックコスメ事情と日本のオーガニックコスメ認証について講演をすることになりました。

近年、化粧品産業が活発化している韓国では、世界のオーガニックコスメの現状について高い関心が高まっています。

今回、「日本オーガニックコスメ協会」は、日本のオーガニックコスメは、メーカーではなく、環境NGOによって普及の道筋が作られたこと、そしてまた独自で作ったJOCA推奨品基準がヨーロッパのコスメ基準とどのように相違があるのかという内容で講演します。

「国際天然・オーガニック化粧品のトレンドセミナー」会場の当日の状況、及び講演内容の詳細につきましては、後日、皆様にご報告させていただきます。

開催場所:韓国ソウル
日付:2019年5月9日(木) 10:00~17:00
URL:http://www.cosinkorea.com/home/edu_center.html?code=seminar02&id=165
講演タイトル:「日本のオーガニックコスメ事情とJOCA推奨品マーク」
講演者:一般社団法人「日本オーガニックコスメ協会」 代表 水上洋子

日本オーガニックコスメ協会が推奨するJOCAマーク取得コスメ(現在、35メーカー)を単行本として発行します。

単行本「ジャパン・オーガニックコスメ」の発行に向けて

日本オーガニックコスメ協会は、2001年より、
消費者にとって本当に安心安全と言える化粧品を知らせるために
「単行本「オーガニックコスメ」シリーズを発行してきました。
日本のオーガニックコスメの普及にとって、「オーガニックコスメ」シリーズは、大きな役割を果たしてきました。

そして今回は、「オーガニックコスメ」シリーズ7回目の発行になりますが、2020年3月に「ジャパン・オーガニックコスメ」というタイトルで単行本を発行する運びになりました。

単行本「ジャパン・オーガニックコスメ」発行の第一の目的は、
天然成分のみで作られた日本のオーガニックコスメの素晴らしさを、
日本だけではなく、世界に向けて発信することです。

何故、日本オーガニックコスメ協会は、JOCA推奨品マークを作ったのか?

現在、オーガニックコスメと称する製品が市場に多く出ていますが、 真に天然成分100%で作られたものは限られています。

そしてまたオーガニックコスメの認証では、
ヨーロッパの団体(コスモス、エコサートなど)が発効する認証マークが日本でも注目されていますが、しかしその基準では、石油由来の「旧表示指定成分」のいくつかが「使用可」になっています。

旧表示指定成分というと、旧厚生省が、アレルギー性があるとして注意を促した成分なので、
消費者の立場から見ると、そのような基準については懸念が出てきます。

そうした状況の中で、「日本オーガニックコスメ協会」は、
消費者の立場から天然成分100%をベースとするオーガニックコスメ基準を
日本から発信していく必要があると考え、2015年にJOCA推奨品マークを作りました。

「日本オーガニックコスメ協会」のJOCA推奨品マークは、
天然成分100%を基準としており、稀少な真のオーガニックコスメであることを
消費者に伝えるものです。

天然成分100%の日本のオーガニックコスメを世界に向けて発信

日本の天然成分100%のオーガニックコスメは、日本のすぐれた化粧品製造技術の進化によって実現されたものであり、実は、その技術は今や環境先進国ドイツを上回って、世界一と言っていい水準にあります。

今回の単行本「ジャパン・オーガニックコスメ」では、
JOCA推奨品マークを取得した製品に限定して製品を掲載します。
今後、単行本「ジャパン・オーガニックコスメ」は、日本のオーガニックコスメのシンボル的なものになることと思います。

単行本「ジャパン・オーガニックコスメ」は
JOCA推奨基準とJOCAマーク取得の製品を広く発信していくことを目的としています。

ぜひこの本を通じて、
日本のすぐれたオーガニックコスメと、天然成分100%のコスメ基準を
世界に発信していきたいと考えております。

一般社団法人
日本オーガニックコスメ協会 水上 洋子
Japan Organic Cosmetics Association(JOCA)
事務局:〒192-0362 東京都八王子市松木35-16
TEL:042-679-9671 FAX:042-679-9672

※JOCA推奨品基準の詳細は、こちらから→

『アルテ』のハーバルウォーター

  • 天然成分100%
  • JOCA推奨品マークを取得

ハーバルウォーター(芳香蒸留水、ハーブ水)とは?

ハーブを蒸すことによって得られます。ハーブの香り成分は、もっとも小さな分子であり、微細粒子なので、窯の中で蒸気が抱え持ってあがることができます。それをふたたび冷やすことによって、ハーブの水溶性の芳香成分を含んだハーバルウォーターを得ることができます。

ハーバルウォーターは、糖類や油分を含んでいないため、腐りにくいのが特色です。ノンアルコールなので、敏感肌の人がつけるローションとして最適です。

ハーバルウォーターは、一見、ただの水のようですが、実はその効果は驚くべきものがあります。それはハーブ水に含まれている微細な美容成分のおかげです。

ハーバルウォーターの微細成分は、肌の奥にまで入ることができるため、素肌にいい影響を与え、調和をとり、素肌を強くし、健康で美しい素肌を育むために役立ちます。

またハーバルウォーターは、香りがいいので、心のコントロールにも役立ちます。それぞれのハーブによって、素肌への特性も異なるので、その日の肌や気持ちに合せて使い分けることがおすすめです。たとえば朝は、気分をすっきりとさせるローズマリーのハーバルウォーターを、そして夜には気分が安らぐラベンダーというように使い分けることもおすすめします。

『アルテ』のハーバルウォーターの特性

  1. 1長野県で栽培した、国産オーガニックハーブが原料。
    そのため香りや使い心地が柔らかい。
  2. 2中央アルプスの超軟水で蒸留しています。その結果、不純物が混じった匂いがなく、植物本来の香りがたつハーバルウォーターになっています。長野県の中央アルプスの湧水は、硬度16度から18度の超軟水です。(一般的に、100度から10度の間がおいしい飲み水の条件になっています)。
  3. 3蒸留する長野県の工場の位置が、海抜700メートルの場所にあるため、通常100度の水の沸点が97度ほどと低くなります。この条件もまた、より低い温度で蒸留が可能なため、このこともまた植物本来の香りがそのまま表れたハーバルウォーターになっている理由です。
  4. 4防腐剤としてユズ種子エキスを使用。これは川上晃農学博士が信州大学の協力を得ながら独自開発した天然の防腐剤です。ユズ種子エキスは、抗酸化力が高く、ハーバルウォーターの保存期間を長くします。またユズ種子エキスは、肌に対しても抗酸化力を発揮するので、美容成分としても役立っています。

それぞれのハーバルウォーターの特性

こちらのデザインボトル(箱入り)のハーバルウォーターは、コスメキッチン店専用となります。

  • カミツレ
    心安らぐ香り、肌にやさしく敏感肌にも

    肌荒れを防ぐアズレンが多いジャーマン種のカミツレ(長野県産)が原料。作用は穏やかで、刺激も少ないため、敏感肌の方でも安心して使うことができます。肌の痒みも和らぎます。肌のくすみケアに。心安らぐやさしい香りです。

  • クラリセージ
    毛穴を引き締め、きめ細やかな肌へ

    毛穴の悩みにぜひ使ってほしいのがクラリセージ(長野県産)のハーバルウォーター。このクラリセージの化粧水を使っているうちに、毛穴が小さくなり、毛穴の汚れも目立たなくなったという声も。やや甘い香りは、心とからだの緊張を解くので、夜につける化粧水としても最適です。

  • ティーツリー
    深い森の中にいるような清涼感にある香り

    国産オーガニックティーツリー(長野県産)が原料。中央アルプスの超軟水(高度16度~18度)で蒸留した結果、ティーツリー本来のフレッシュな香りがそのまま表れています。吹き出物ケア、大人ニキビのごわつきに。

  • ローズマリー
    元気がでる爽やかな香り、朝の化粧水に

    長野県産オーガニックローズマリーが原料。ローズマリーの気持ちを活気づける香りが、ストレートに出ているハーバルウォーターです。朝のリフレッシュ化粧水として最適。つややかでハリのある肌に。頭皮マッサージにもおすすめ。

  • メリッサ
    昨日の気持ちを吹き飛ばして明るい気持ちに

    長野県で栽培した、オーガニックメリッサが原料。乾燥肌にしっとりとした潤いを与えます。女性特有の揺らぎ肌に。メリッサのすっきりとさわやかな香りは、暗い気持ちを明るくしてくれることで知られています。

  • ラベンダー
    ラベンダーの中でも最も香りが良い「オカムラサキ」ラベンダー

    ラベンダーの中でも香りの良さで有名な「オカムラサキ」(長野県産)という種類をハーバルウォーターにしました。なめらかでキメ細やかな肌へと整えます。気品と優しさがかなでる香りは、気持ちが落ち着かない時に。特に夜、おやすみ前のリラックス化粧水としても。

  • ゼラニウム
    爽やかな甘い香り、虫よけ効果もあるからボディローションにも

    ゼラニウム(長野県産)のハーバルウォーターは、肌に潤いとしなやかさを与えてくれます。ローズの香りによく似ていますが、甘い中にも爽やかさがあり、すっきりとした気分に。実は虫が避ける香りなので、フェイスのほかにボディローションとしてもおすすめ。

  • ダマスクバラ
    国産だから優しい、薔薇の香りが苦手という人にも人気

    長野県で栽培した、オーガニックローズが原料。国産ローズ特有の優しい香りのハーバルウォーターは、中央アルプスの超軟水(高度16度~18度)で蒸留したから。ラボは、海抜700メートルの場所にあるため、通常(約100度)よりやや低い温度で蒸留しています。気分が華やぐ香り。肌がふっくらと柔らかくなったという声が多く寄せられています。エイジングケアにも最適。